No.239 ページ9
*
荼「おい、ンで此処で寝てんだよ」
『ん。んん〜…とーや…くん……?』
私は帰宅したであろう彼の声で、目を覚ました。
いつの間に、寝てしまっていたのだろうか。。
『......お、かえり。』
荼「あァ、つっても、もう行くがな」
『_______え』
彼の言葉で、表情が一瞬にして変わった。
『と、燈矢くんっ。わたしも…
一緒にいたい行く。』
荼「悪いが、それはできねぇな
今日いくとこはヒーローが多インだ。」
そう言って早々に準備をし、またしても
アジトを出て言ってしまった。
「大人しく待ってろよ?」…そんな言葉を言い残して。
『っ、、』
ねぇ…燈矢くん。どうしてだろう。。
前は、平気だったのに…っ。
生きていてくれるだけで、幸せな筈だったのに…
“ 今は ” 耐えられない自分がいる。
どんどん欲張りになっていく__ _
今のままじゃ、我慢できない自分がいる...
足りなくて、足りなくて、っ。
愛し足りなくて、愛され足りなくて…っ。
い つ か ら
いつからこんな風に思うようになったんだろう
好 き に な れ ば な る ほ ど
愛 す れ ば 愛 す る ほ ど 、
足 り な く て も っ と 欲 し く な っ て
ど ん ど ん 欲 張 り に な っ て い く
きっと、昔の私なら。
今の自分を羨んでいると思う。
燈矢くんと一緒に居られて、羨ましいって。
燈矢くんが、生きている。それだけで羨ましいと。
___彼が亡くなってしまったと、思っていたあの頃の私なら
だ、けど。何故か、幸せなはずなのに。
…どうしても、足りなく感じてしまう。
“ 欲 望 ” が 溢 れ て く る 。
抑 え き れ な い ほ ど 溢 れ て く る __ _
ひとりでは、抱えきれないほどに、溢れて。溢れて__ _
「_____ちゃん」
『.......』
_____ 零 れ 落 ち て し ま う 。
トガ「Aちゃん!」
『…え』
トガ「ぼーっと、してました。
最近、様子が変です。何かあったんですか??」
普段の笑顔とは少し違う。心配した様子、の彼女。
『あ、えっと。なんでも、ない、、、』
トガ「また、荼毘くんですか?」
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なな(プロフ) - 抹茶大福( ^ω^ )さん» わわっ。う、嬉しすぎます…!そう言って頂けてほんとうに励みになりますし、嬉しいです。1章から長い小説なのにここまで読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで…!、本当にありがとうございます! (2021年12月27日 23時) (レス) @page34 id: 8715bf40b3 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶大福( ^ω^ ) - 初コメ失礼します!この小説、第1章から読んでいるんですがもう、メチャメチャ好きで心がキュンとしたり悲しくなったりと感情が変わりながら読んでいます!これからも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年12月27日 23時) (レス) @page37 id: b77efa1f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2021年11月28日 21時