【ジョジョ】勘弁してくださいぃぃ！！【4部×5部】 (ページ12)

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仗助みたいな美人に惹かれるんだよねぇ....「俺以外に惚れないでくださいよぉ？！(照)」ページ12

「....A、僕にもあーんしてくださいよ」

『んっ！？じゃあ、ジョルノ....あーん』

さっきまで食べていたシフォンケーキをフォークに突き刺し、ジョルノの口へと運ぶ。

目を閉じ、大きく口を開けるその無防備な姿を見て、ドキッとしてしまった。

長い睫毛、薄桃の唇...なんて美しいんだろう。

ふわりとしたシフォンケーキがジョルノの柔らかな舌の上に置かれる。

「....やっぱり美味しいですね」

そう言い再び目を開けた。

惹き付けられる...その翠色の瞳に。

その色も輝きも、全部綺麗...

「A....そんなに見つめられると恥ずかしいです」

『はっ！悪ぃ....つい見とれちまった』

「....そういうコトをあっさり言うから仗助くんに怒られるんだよ、Aさん」

後ろから聞こえるこの声...！

『こ、康一くん！？』

「やっと見つけたよ....心配したんだからね！」

『ｺﾞ､ｺﾞﾒﾝﾁｬｲ....』

「あと....キミは僕のバッグ返してよね！！」

ジョルノを指さし、睨みつける。

「...貴方のバッグはもう無いんです、僕が売ってしまいました」

「え...！？嘘でしょ？！」

「嘘じゃあ無いです....もうこれ以上追ってこないでくださいね」

『ジョルノ...』

「っ、A！僕だって生きるので精一杯なんです....！！悪いことはしたと思いましすけど...」

私は持っていた財布(承太郎さんが持たせた)
からお金を取り出して、テーブルの上に叩きつけた。

『コレでどうだ？！足りるか！？』

「ちょ、A！！何してるんです！？」

『俺はジョルノの為に何かしたいんだ...！いや、させてくれ！！』

「A...！気持ちは嬉しい、でも....貰う訳にはいきません」

『...どうしても？』

「はい、どうしてもです....僕は貴女から何かを貰うより、貴女に与えたい」

『....分かった』

「あと、康一....でしたっけ？パスポートは売れなかったので返します....後で僕の住処まで取りに来てくださいね」

『今、〝売れなかった〟って言ったよな....もしかして他の荷物は売ったのか？』

「...じゃあ、また後で会いましょうね」

『ジョルノくん無視ですかァ！？』←

「Ciao☆」

ジョルノは近くにあった木に飛び移った。

その木が急激な速さで伸び始める。

あっという間にジョルノは屋根の上まで登って行ってしまった。

去り際にバチッとウインクをキメるジョルノ...

うん、可愛いわ←←