姉ってこんなに大変だっけ…？

90話 ページ44

苺sid

「苺はね、アンタは凄いのよ。天は二物を与えるどころか三物も四物もアンタに与えたのよ」

お母さんは諦めた様に話し始めた。

「私とお父さんは考えたわ。この子をこのままにするには勿体ないと。だからね、苺をある施設に入れるの。」

「苺は必ず私達が思い描いた様になる。…そうすればお金が入るわ。わかる？あなたは親孝行が出来るのよ？こんな素晴らしいチャンス今にないわよ。」

そんな事を話すお母さんは私から見れば人間じゃなかった。

それってさ、お母さんとお父さんにとって都合がいいだけじゃん。

『お母さん、お父さん。悪いけど私はあなた達に親孝行しようと思わない。』

別にあなた達に親と思われる行動を取られたことがないし。

昔もこんな事あったな。

あの時、私は凄くグレてたんだっけ。

やば、トラウマが出てきて体、震えてきた。

「どうしてっ!?行くに決まってるじゃない、行くわよっ」

『やめてよっ！私は、私はあなた達の人形じゃないでしょう？』

「そうよ！アンタは私達の人形よ」

その言葉を最後に私は気を失った。

最後に見た光景はるぅちゃんがお母さんに近寄っているシーンだった。

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