姉ってこんなに大変だっけ…？

86話 ページ40

るぅとside

「えぇぇぇぇぇ!?それ、本当ですかっ!?」

『ちょ、るぅちゃん落ち着いて。』

お姉ちゃんが僕を止めるが、落ち着けられませんっ!!

「すみません…。ですが、今は一部屋しかとれていなくて…。」

『あっ、大丈夫ですよ。全然。私達彼氏彼女の関係じゃないし、姉弟なんで。ね、るぅちゃん？』

全く危機感を持たない姉に再び溜息がでる。

「はい、、」

事情を説明しますね。

僕達は新幹線を降りて目的地の旅館に来たんです。

そこまでは良かったのですが、旅館に着くと女将さんから爆弾がおとされた。

それは予約している部屋が一部屋しかないという事だった。

もうこれはお約束と言っていいのだろうか。

『るぅちゃんそんなに私と同じ部屋嫌だ…？そりゃ嫌か。』

少し悲しそうに呟くお姉ちゃんに罪悪感が湧く。

「ちっ違いますよっ!?そんな事ないですよ！」

『じゃあ、なんで怒ってるの？』

「怒ってなんかないですよ！強いて言うなら異性と一晩過ごすのに何も感じていない誰かさんに怒ってます。」

『いや、別に家族だし。』

だぁぁぁぁ。

よし、もうお姉ちゃんは何言っても無理だ。

うん、もう何も気にするな。

よし、そうしよう。

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