姉ってこんなに大変だっけ…？

71話 ページ24

苺side

随分とあっさり答えるるぅちゃんに少し驚く。

普段ならる組が出ていた所だ。

『あー、るぅちゃん？おかえり…』

るぅちゃんにおかえりなんて言うの何時ぶりだろうと思いながら、恐る恐る声を掛ける。

「あっ、お姉ちゃんただいまです！」

とニッコリ笑顔で返してくれるるぅちゃんに逆に怖さを感じる。

「やっぱり、さとにぃもそう思ってたんですね！僕もそう思ってたんですよ。…お姉ちゃんがそんな事やるわけないって」

とそれはそれはニコニコ笑顔で話するぅちゃん。

違和感しかないのだが、他の弟達は気づかない。

え、何これ私がおかしいん？

「あっ、やっぱるぅちゃんもそう思うん？やろ〜、姉ちゃんがそんな事するわけないやんなぁ」

ジェルが嬉しそうに言う。

ありがとう、ジェル。あんたのその笑顔が私の心の支えよ。

「じゃー、久しぶりに兄弟7人で夕食食べよー。なーくん、夕食作ったんだ〜」

自分のことをなーくんと呼ぶなーくんに何時もなら、キュン死していたが今はるぅちゃんの事が気になってなーくんの声も耳に入って来なかった。

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