悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】My sweet past story (ページ17)

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私の過去16 ページ17

『冴子姉さん！話って何？』

田「特に話があるわけじゃないけど、、、ってなんでそんなに顔が赤いの？！」

『うぇ？！まだ赤い？！？！』

冴子姉さんに顔の事を指摘されて、思わずまた両手を頬にあてる。もう赤くなっていないと思っていたのに、、、これじゃあ病気か何かに間違えられるよ。早く治さなきゃ！

『ごめんなさい！！今、戻すので！』

田「自由に戻すことができるの？！」

『アワワ！ごめんなさい！できない！』

田「できなくていい！」

冴子姉さんの会話で少し力を使った私は壁に寄りかかった。冴子姉さんは私の隣でアイスクリームを食べながら、私を心配そうな目で見つめてくる。窓からは気持ちのいいそよ風が流れてきて、空気がおいしい。晴天の空は優しく私達を照らしてくれている。冴子姉さんは窓を見つめる私に向かって口を開ける。

田「、、、恋だな」

『え？え？』

田「さっきからニヤニヤが止まってないし、顔が赤いし」

『はぁ？！そそそそそっそんな？！？』

田「相手は誰だ～！年上か？年下か？それとも同い年か？」

『だから違うって！』

田「ふんふん。ふわふわした黒髪のバレー部エースか！」

『なっ！なんで知って、、、！まさか、、、？！』

田「ほとんどの人がアンタ達の事を見てたよ。勿論、私もそこにいたけど(笑)」

『は？！』

そんな！売店には誰にもいなかったから、てっきり人なんていないと思ったよ！じゃあ頬を触られたのも、私が顔を林檎のように赤くしたのも、人に見られていたということ？！

衝撃の事実を知った私は倒れそうなぐらい顔がというか体が熱いのがわかった。窓からくるそよ風なんて私の頬を冷める温度じゃない。これはときめいている感情もあるけど、一番は恥ずかがっている感情がたくさん私の心に溢れていると感じた。

田「いいね、、、！小さい巨人、アイツとか見る目あるじゃん！」

『そうなの？』

田「アイツ、なんだかんいってモテるのよ～？あっという間に誰かにとられちゃったりして！」

『そんな、、、』

田「嘘だよ(笑)自分に自信を持って話しかけてきな！」

『あっありがとう！』

話が終わるとちょうどチャイムが鳴った。私は冴子姉さんと別れたあと教室に静かに戻った。