一松くんはストーカー【一松】

33 、過去編2 ( 夢主 )と誘い ページ34

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その後、私は事情聴取を受けた

そして、お母さんから捜索願を出された、と警官に聞かされた



結局、私を襲った二人は見つからず、被害届を出すか、と聞かれたけど、大事にしたくなかった私は、そのまま家に帰された



家に帰ったら、すぐにお母さんが出てきた



母｢怖かったでしょ…？無事で良かった…｣



そう言ってお母さんは泣きながら私を抱きしめた


私も、｢大丈夫だよ、ありがとう…｣と言って、お母さんを抱きしめた






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それから私は、柔道を習い始めた

お父さんから言われた、というのもあるけど、一番の理由は、"強くなりたかったから"


自分は自分で守れるようになりたい、もうあんな思いしたくない、そう心から思った



そして中二の時、飛び込みで柔道部に入った

強い想いがあった私は、あっという間に部内で一番強くなり、大会出場もした

先生や友達にも 凄いね、なんて言われたけど、まだまだ満足いかない私は、更に練習を重ね、黒帯になった



そして高校に上がり、私は柔道の強豪校に入学し、柔道部に入った

中学とは比べものにならないくらいの練習量の中、私は居残り練習なども重ねながら、毎日柔道に没頭した



それから遂に全国大会に出場し、良い準優勝、という結果を残すことが出来た






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カラ松side


｢…という訳です｣



俺は唖然としていた


まさか、Aにこんな過去があったとは…


こんな話、話したくなかっただろうに…むやみに話題にしてしまった自分に後悔が募る





カラ｢…すまないな、話させてしまって｣


少し頭を下げながら言えば、彼女は、｢いいんです、私も、なんとなく荷が軽くなったので｣ なんて、微笑む君



…本当に、優しいんだな



俺は、そんな優しさに漬け込んで




カラ｢もしAが良かったらだが、気分転換に、何処か出掛けないか？｣







…"気分転換" なんて誤魔化して、君を独り占めしたいなんて思う俺は、狡いのだろうか



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