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「気のせいって、どういうこと?」

「…実は、学校で、変な生物を見つけて…その、ゲロゲロ言っていましたし、体色的にカエルかなあ…と。日向くんはオカルトクラブの部長なので、二足歩行のカエルのUMAみたいな何か…を知ってるんじゃないかと思ったんです」

「そ、そうだったんだ〜…あはは…」


…誤魔化しきれてませんよ、日向くん。
そう思いながら、あたりを見渡していると…

…カエルがいました。

…ええっと…クルルさんのお仲間さん、ですかね?
お腹に星…多分、そうですね。
この子が、お仲間さんですかあ…かわいらしいです…

私は、その子を凝視(ぎょうし)してみました。
これで、私がこの子を見ることができるとわかったら、色々と都合がいいですからね。
西澤さんも、お仲間さんを拾ったと聞きましたし…つまり…
日向くんと話す出来事も増え、その勢いで、西澤さんと日向くんを…!
…燃えてきました…!

私は、お仲間さんに話しかけました。


「…あの、カエルさん…ですか?」


そう聞くと、日向くんとお仲間さん…カエルさんは、驚いたような表情をさせました。


「ゲロッ!?わ、我輩が見えているのでありますか!?」

「神田さん、軍曹が見えるの!?」

「あ、は、はい…わりと、ガッツリと…」


2人は、驚いたような表情で、顔を見合わせました。
やっぱり、珍しいんですね。

しばらくの沈黙の後、こちらを向きました。
そして、軍曹?さんが、口を開きました。


「…解剖、するでありますか…?」

「えっ…?し、しませんよ!そんなこと!血とか苦手ですし、そもそも見慣れてますし…」

「…見慣れてる?神田さん、他にも会ったことあるの!?」


キラキラした瞳で見つめてくる日向くん。
あ…失言、してしまいました…

私は、チラッと軍曹さんを見た後、日向くんに苦笑しながら語りました。


「昔から、そういうのだけは見えるんですよ。霊感があるんですかね?幽霊や宇宙人に周りを囲まれる…なんてことも、多かったんです」

「へえ…そうなんだ…!羨ましいなあ…」

「そう羨ましがることじゃないでありますよ、冬樹殿。霊に取り憑かれる危険性も、考えられるであります」

「結構大変ですよ〜。無視をしてれば大丈夫ですが、たまに反応しちゃいますからね…」


体が弱くなったのは、幽霊のせいではないんですけどね。
黙っておきましょう!しーです、しーっ。

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作者名:ライラ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月29日 23時

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