4話 ページ7
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…ここは?
え、どこ?この家…知らない…
私は、ソファーから起き上がり、あたりを見渡した。
えーっと…人は…いなくて、木造で、キッチンで…あれれ?
私は、メガネと制服を確認した。
うんうん。私は、神田優華、です!
とりあえず、起き上がろうとした時、扉が開きました。
出てきたのは…日向くんでした。
「あ、神田さん!起きたんだね」
「…日向くん?私は、何故ここに…そもそも、ここは?どこですか?」
「僕の家だよ。家の玄関の前で倒れてたから、ソファーまで運んだんだ」
「…そう、ですか…ありがとうございます!」
良かった…これが政府の家だったら、私、失神してましたよ…
また追いかけられるのは懲り懲りです…あんな、技術目当ての者に…はあ…
脱力…できそうです…
私は、日向くんにお礼を言い、去ろうとしました…が、引き止められてしまいました。
腕を掴まれ…思い出してしまいました。
政府の、腕の掴み方を。
私の腕を掴み、力強く、逃げるのを許さない手。
力づくでは、振り解けない手。
男の人の手。周りに逃げ道は無い。
間違いない…日向くんは…政府側…!
私は、必死に逃げ出そうとした。
「〜!離して!…ください!」
「駄目だよ!今だって、震えてるじゃないか!もう少し休んでいきなよ!」
「嫌です!震えてなんかないです!離してください!」
震えているとしても、それはあなたに対しての恐怖です!
そう言いたいけど、やめておくことにしました。
彼の…私を見る目が、純粋だったから、です。
政府とは違う、純粋な目。
…こんな目、他の人は、してませんでした。
「…ね?」
心配そうに微笑みながら、力を緩める日向くん。
…誤解して、申し訳ないなあ…です。
…しばらくの沈黙の末、私は、口を開きました。
「…わかりました」
「!本当!?」
「…でも、一つだけ、お聞きしたいのですが…」
「いいよ。なんでも聞いて。できるだけ答えるよ」
たしか、サブロー先輩のお供…クルルは、お友達、もとい、仲間を探しているんですよね?
聞いてみましょう。オカルトマニアの日向くんなら、何か知っているかもです。
特徴は…緑色、星、カエル…だっけ?です?
私は、疑問文をまとめ、聞いてみました。
「あの…最近、緑色の変なカエルを見ませんでしたか?お腹に星を着けた…」
「え…み、見てないよ」
「そうですか…気のせい、だったんですね…」
見かけた感じで、聞いてみました。
…これは、知ってますね。
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