3話 ページ5
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「あ、おはよう、ございます…西澤さん…!」
「あら、神田さん!おはようございます」
既に教室にいた西澤さんに挨拶をしました。
あ、ちゃんと敬語ですよ?抜かりはないです…!
私は、しばらく、西澤さんとお話しすることにしました。
友達って、いいですねえ…
「今日は大丈夫そうですね。前は驚きましたわ…顔を真っ青にさせて、登校してくるんですもの」
「あの時はすみません…てっきり、大丈夫だと思ったもので…」
吐きそうになるまで気づかなかったのも、悪いんですけどね…あはは…
そんなことを話していると、いつの間にか、恋バナに発展していきました。
発展させたのは私なんですけどね…
「日向くんとは、上手くいってますか?」
「えぇぇっとその…あの…」
「ふふふ、これぞ、初々しいというものですね…!」
「…そう言う神田さんはどうなっていらっしゃるのでしょうか…?」
「え、わわ、私は…いませんよ…」
「怪しいですねえ…」
ううう…酷いですよ…西澤さん…
私は…好きな人が、わからないんですよお…
そんな感じで詰め寄られていると、入口に日向くんを発見しました。
…これで、難を逃れましょう…
「あ、日向くん。おはようございます」
「ふ、ふふ、冬樹くん!?」
「神田さん、西澤さん、おはよう!」
…さて、退散しますか…
私は、前を向きました。
お2人は…うんうん、楽しんでますね…初々しいです…!
私は、机の中に用意を入れてから、読書に勤しみました。
やっぱり、本を読むより、パソコンを触るほうが楽しいです…
そんなこんなで、下校時刻になりました。
正直言って…つまんないです。
早く、家に帰りましょう…
私は、公園に寄ってから、家に帰ろうとしました。
…公園に、人がいなければ…着替えて、帰ってました。
…あれは…日向、夏美さん…?
サブロー兄が…先輩が、言ってた人です…ちょっと聞いたくらいだけど、絶対あの人です。初めまして…
私は、後ずさりをしようとしまたした…が、その必要はありませんでした。
なんと、逃げてしまったのです。助かりました…
サブロー先輩は、私に気がついたのか、私に近づいてきました。
とりあえず、赤の他人という設定なので、逃げておきましょう。
「あ、あの…すみません…!」
「え、あれ?」
「サボりは誰にも言いませんーっ!」
私は、嘘泣きをしながら、夏美さんの走った方向に、全速力で走りました。
…途中で、疲れて倒れてしまったのですが。
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