episode56※最終話 ページ7
・
『A！』
「んっ……。
おはよう。」
『おはよ、
これ読んで。』
「え、なに。」
『いいから早く！』
・
起きて早々
私の前に現れた大毅は、
何かに焦っていた。
その差し出された手には
1枚の紙。
とりあえず受け取って読んでみる。
・
’’しげとAへ
おはよう。
帰る前にお礼言えなくてごめんな。
昨日はありがとう。
しげ、今まで隠しててごめん。
A、辛い思いさせてごめん。
もしかしたらしげは俺のことを
許してくれたのかもしれないけれど、
俺は自分のことが許せない。
もう2人の邪魔はしたくないから、
俺は諦めるよ。
どうか2人とも、
お幸せに。
流星’’
・
「こ、これ。」
『流星が置いていったんや。
俺達が寝てる間に。』
「そんな。」
・
もしかして、
最初から居なくなるつもりだったの？
・
『なぁ、
Aはどうしたい？』
・
いつかは忘れたけれど、
流星は言っていた。
大好きな人の笑顔は
自分が犠牲になってでも守りたいもんや、
って。
この置き手紙。
流星が私に伝えたかったことは
きっと……。
・
「私、
藤井さんのことは忘れるよ。」
・
笑顔でそう答える私の目からは、
涙が零れていた。
大毅は何も言わず、
抱きしめてくれた。
これで、
終わった。
全部。
きっと、
これでいいんだ。
・
『A、
愛してる。』
「うん、私も。
大毅を愛してる。」
・
流星、
ありがとう。
藤井さん、
さよなら。
・
いつの日か
彼と一緒に寝たベッドの香りは、
上書きされて跡形もなく消えていった。
・
・
オキナグサの花言葉
’何も求めない’
’裏切りの恋’
’心の闇は内に秘して’
・
私は、
この花が好き。
・
❀THE END❀
・
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かずな(プロフ) - マル子さん» アンケートのご協力ありがとうございました！続編が出来ましたので是非見てくださいね！また次回作も是非ご愛読よろしくお願い致します！ (2017年8月15日 16時) (
レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
かずな(プロフ) - みきさん» アンケートのご協力ありがとうございました！続編が出来ましたので是非見てくださいね！また次回作もよろしくお願い致します！ (2017年8月15日 16時) (レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
かずな(プロフ) - メリーさん» アンケートのご協力ありがとうございました！続編が出来ましたので是非見てくださいね！ (2017年8月15日 16時) (レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
マル子(プロフ) - 続編希望です。 (2017年8月11日 5時) (レス) id: dbb71b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 続編希望します！よろしくお願いいたします。 (2017年8月9日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずな | 作成日時：2017年8月6日 12時
