episode55(流星side) ページ6
・
そして、
今に至る。
・
「痛っ。
ふぁぁ。」
・
起きたのはいいけど、
お酒飲んだ後の記憶がない。
ゆっくりソファから身体を起こして、
ぎょっとした。
ここどこやねん。
・
『………。』
「……しげ?」
・
あぁそういえば俺、
しげの家に来てたんやった。
やっべー俺、
そのまんま寝たん?
しげ達より早く起きれて
良かったわ。
はよ帰らな。
・
「……お邪魔しました。」
・
置き手紙をして、
起こさないように
そっと玄関の扉を閉めた。
・
「今日は仕事休みか。
はぁ。」
・
世の中狭いもんやな。
しげがAの旦那やったなんて。
昨日起きたことを
まだ頭が理解しきれていない。
こんな俺を
しげは許してくれたけれど
もし、
相手がしげやなかったら
俺はどうなってたんやろ。
バカだ、
俺。
ちゃんと考えてなかった。
もし、
赤の他人やったら
その場で訴えられてて、
きっと今頃は……。
・
ふと空を見上げると、
朝焼けがうろこ雲を色付けており
紫やオレンジ色の
幻想的な世界を作っていた。
思わず携帯を取り出して
その風景を1枚だけ撮って、
ポケットにしまった。
その画は、
色鮮やかな濃淡が
とても綺麗なのに、
俺の目には
暗く悲しくモノクロに映る。
俺は、
しげと愛しい人の
連絡先を消した。
もう2人には会わない。
2人の邪魔はしたくないから。
しげ。
A。
どうか、お幸せに。
・
「男泣きなんて、
らしくねぇな。
ははっ。
大好き、だったなぁ。」
・
涙が落ちないように
上を向いて、
右腕で
顔を隠した。
・
さよなら、
俺の愛する人。
・
・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※次回、最終話。
episode56※最終話→←episode54(流星side)
108人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かずな(プロフ) - マル子さん» アンケートのご協力ありがとうございました!続編が出来ましたので是非見てくださいね!また次回作も是非ご愛読よろしくお願い致します! (2017年8月15日 16時) (レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
かずな(プロフ) - みきさん» アンケートのご協力ありがとうございました!続編が出来ましたので是非見てくださいね!また次回作もよろしくお願い致します! (2017年8月15日 16時) (レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
かずな(プロフ) - メリーさん» アンケートのご協力ありがとうございました!続編が出来ましたので是非見てくださいね! (2017年8月15日 16時) (レス) id: 416afeed2e (このIDを非表示/違反報告)
マル子(プロフ) - 続編希望です。 (2017年8月11日 5時) (レス) id: dbb71b4d2c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 続編希望します!よろしくお願いいたします。 (2017年8月9日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かずな | 作成日時:2017年8月6日 12時