【文豪ストレイドッグス】森先生の弟は、中原中也に好かれている！？【中原中也】【男主】

土手にて？ ページ41

中原side

あの後、俺は土手を歩いて居た。

そんな一連の動作の中でも、俺の中ではいろンな考えが渦巻いて居た。


中「振られることは分かって居た筈なんだがなァ、」

如何してあんな事……若しかして、俺は自惚れて居たのか？


ああでもすれば、彼奴は受け入れでもしてくれると勝手に思って居たんだろ？


情け無ェなァ。それでこのザマだ。

そもそもは、俺が一方的に彼奴を好いていただけなンだ。


そりゃあそうだよなぁ。勝手に所属替えさせて置いて、

俺は唯単に、彼奴に迷惑をかけていただけだったんだンだな。

こう思った瞬間、俺の何かが吹ッ切れた気がした。

今なら、あの木偶…太宰の言って居ることがわかるかもしれない。


死際に、あの忌々しい顔が浮かんでくるのは癪だが、

頭を振って追い出そうとする気ですら、残っていなかった。


俺は土手のフェンスの上に立って目を瞑り、重力に身を任せた。

肺から空気が押し出される感覚がする、


水が入ってきて、噎せるとまた空気が無くなった。


堪らずに目を開け、水面を見る。


水面が鏡のように割れて見える。…綺麗な景色だ。

この様に美しいものは、この世界じゃ滅多にお目にかかれない。








目の前の景色が薄れた時、水面が割れた、気がした。

太「…良く死ななかったね、凄いよ。切実に。…若しかして心 中が良くて生き残ったの？」 中「な訳ねぇだろうが、ボケ！」→←わかってもらえない。

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あずきいろ

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