【HQ】ピアノが弾けなくなった少年がバレー部と出会い愛される話。 (ページ45)

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合宿当日

鈴鐘先生とはあの日から話していない…

というか、僕が一方的に避けている。

今、また話してしまったら僕は二度とトラウマから抜け出せなくなりそうな気がするし…

それに、今はバレー部に集中したい。

彼らを春高に行かせるために…

侑との約束を果たすために…。

黒「奏？聞いてるか？」

貴「あ、すみません！考え事してました…で何ですか？」

黒「あぁ、これから烏野が来るから迎えに行くぞ」

貴「了解です」

鉄郎さんの背中を追い、正門前に着く。すると、1台のバスが来て僕達の近くで停止する。

バスの扉が開いた途端に、烏野バレー部部員であろう人達が降りてくる。それを見た鉄郎さんは、近くに寄り3年生？っぽい人に話しかけていった。

貴(それにしても…やっぱりバレー部だから皆身長高いな…あの眼鏡男子とか特にデカイな…)

と思ってじーっと観察しているふと眼鏡男子と目が合う。驚きつつもお辞儀をすると「奏！」と鉄郎さんに呼ばれ、急いで向かう。

鉄郎さんの元に向かうと3年生っぽい人が3人目の前に居た。

黒「こいつが新しいマネージャーになった奏」

貴「は、はじめまして！音駒のマネージャーをしてます！2年の柴原奏です！」

澤「はじめまして。俺は烏野バレー部、3年主将の澤村大地。よろしくな柴原(ﾆｺﾘ」

菅「同じく3年の副主将の菅原孝支！よろしく！こいつは3年の東峰旭な！」

東「スガが言うのかよ…よ、よろしくな」

奏「よろしくお願いします!!」

黒「よし。じゃあ、行くか」

挨拶をし、鉄郎さんについて行く。
すると、虎の叫び声が聞こえてビクッと驚く。

山「じょ、女子が2人になっとる…!!キレイ系と可愛い系…！」

そう言って膝から崩れ落ちている虎の方をみると、女子が2人居た。マネージャーかな？と思い、2人の方に駆け寄る。

貴「あの、マネージャーさん…ですよね。僕、音駒バレー部に新しくマネージャーになった、2年の柴原奏です」

清「私は烏野バレー部マネージャーの3年、清水潔子です。よろしくね。柴原くん」

谷「い、1年の谷地仁花です!!!よ、よよよろしくお願いシャスｯ!!」

貴「こちらこそ、よろしくお願いします！」

ひと通り挨拶を済ませて、戻ろうとすると坊主の人が後ろで固まっていた。
え、気絶でもしてるの…？

？「び、美人系だ…ｯ!!」

貴「……は？」

山「龍！聞いて驚くな！このお方は音駒高校バレー部の新マネージャーだ…!」

？「なにぃー！！？」

…何この状況