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37曲目 ページ41

貴「変わりたいです…」


その言葉を聞いた鈴鐘先生は僕の肩を掴み、ぎゅっと抱きしめた。



僕は驚いたが目を閉じた時、頭に昔の記憶がよぎる。






僕はこの温もりを知っている。


貴「ーッ!!?」



僕は驚き、鈴鐘先生を突き放した。


鈴「!?…どうかしたか?」

貴「あ……」


鈴鐘先生が心配そうに声をかけるが僕は言葉が上手く出せなかった。

その時今までの違和感が全てわかった。






鈴鐘先生は僕の悪夢へと導いた張本人だ…。


どうして思い出せなかったんだろう。

どうして忘れていたんだろう。

いや、僕はあの悪夢を完全に忘れようとしていたんだ…。


それなのに…_____



鈴「柴は…「なんで…」え?」


貴「なんで…あんたがここにいるんですか…」



その言葉を聞いた鈴鐘先生は目を見開き、何かに気づき少し焦る。



鈴「柴原、俺は…」


貴「…忘れようとしてたのに……必死に逃げてたのに…なんであんたはまた、僕を縛り付けるんですか…?

僕になんの恨みがあるんですか…?」


鈴「柴原…違うんだ。俺は」

貴「ッ…」


手を取ろうとする鈴鐘先生の手を振り払い、睨み付けた。

これ以上傷つきたくない…

僕は変わるために忘れるんだ。
バレー部の為に頑張るって決めたんだ…。




鈴「…ッ奏!」


ゾワッとした瞬間、

過去の悪夢とフラッシュバックした。


ダメだ…。

逃げなきゃ…


貴「ーーッ!!!(ガタッ」


僕は音楽室を飛び出した。


後ろから声がするがそんなのどうでもいい。
一刻も早く逃げなきゃ…。

嫌だ…思い出したくない…!





ドンッ!!


?「うおっ!」

貴「わっ!!!」


角を曲がったら誰かにぶつかった勢いで尻もちをついた。


貴「いった…!あ、すみません!!大丈夫ですか?」

?「あ、あぁ。大丈夫……って奏じゃねーか」

貴「え?」


よく顔を見るとそこには鉄郎さんが居た。


貴「鉄郎さん…」

黒「お前はよく俺にぶつかって来るなぁーw廊下は走るなよ」

貴「す、すみません」


頭を下げて謝罪すると、鉄郎さんは僕の顔を覗き込んできた。


黒「…どうかしたのか?」

貴「え…?」

黒「いや、顔色が悪ぃから…具合でも悪いのか?」

貴「あ、そうですか…?」


必死に平常心を保とうとするも、僕は目に涙を浮かべてしまう。
それを見た鉄郎さんはぎょっとする。


黒「ちょっ!泣くほど!?ほ、保健室いくか?」

貴「大丈夫です!大丈夫ですから…」



鉄郎さんの優しさが

今ではとても


…辛い

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紅まっちゃ(プロフ) - あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人さん» あーたまに間違えてしまうんですよね(´・ω・`)誤字報告ありがとうございます!修正します! (2020年12月23日 6時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人(プロフ) - ピアノって「弾く」だと思います! (2020年12月17日 22時) (レス) id: c1e9143c4a (このIDを非表示/違反報告)
紅まっちゃ(プロフ) - 綺羅さん» マジですね!!すみません!(´;ω;`)修正します! (2020年8月12日 21時) (レス) id: f84ee2acf2 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅 - あの、すみません、研磨って弧爪じゃなくて孤爪だと思います (2020年8月12日 16時) (レス) id: b7fa7ddfab (このIDを非表示/違反報告)
塩苺(プロフ) - 紅まっちゃさん» ありがとうございますm(*_ _)m (2020年8月11日 12時) (レス) id: 7b3710605c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅まっちゃ | 作成日時:2020年5月14日 11時

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