【HQ】ピアノが弾けなくなった少年がバレー部と出会い愛される話。 (ページ26)

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23曲目ページ26

治の頭を乾かし抱きしめた後、僕は風呂に入りひと息つく。

貴(まさか侑があんな事が思ってたなんて思わなかったな…。)

こんな僕を必要としてくれる。

それだけでもとても嬉しい。

けれどふと思う。

僕の過去を知ったらあの二人も僕を嫌ってしまうのか…。

頭がモヤモヤしたが、考えるのを辞め風呂から出る。

着替えを済ませ部屋に行くと双子がゲームをして遊んでいた。

そんな双子の近くに座り、ふとバリボーを見つけ手に取って軽く見る。

貴(歳の近い人で、こんなに凄い人が居るんだ…凄いなぁ…ん？)

パラパラめくってある人に目がいった。

あれ…この人。

治「何見てんの？」

ゲームがひと段落した双子が、へばりついてこちらを見ていた。

貴「いや…この人…」

侑「？…佐久早聖臣がどしたん？」

貴「佐久早さん？って人、僕会ったことあるよ」

侑/治「なんやて！？」

思わず驚く双子に思わずビックリする。

侑「ど、どこで会ったんや？」

貴「中学の時に、東京の方の試合見に行ったときにたまたま会場で目があったんだよね…すごい人になってたんだね。」

治「まじか…」

貴「？どうしたの？2人とも」

侑「いや…」

治「別に…」

貴「？」

おかしな双子に疑問を抱く。
…そんなに凄い人にあったからびっくりしたのかな？まぁ、僕もびっくりしたけど

侑/治(…知らんうちに目、付けられて襲われへんか心配になった……って言うたら呆れられそうやな)

そんなことを思ってる双子をスルーして、ベットに横になりスマホを見ると研磨からラインが来ていた。

研磨明日一緒に行こうってクロが言ってる

奏了解!家の前に入ればいい?

研磨うん。

「了解」っと打ってると治が僕のお腹に頭を置いてもたれかかってきた。

貴「重いよ」

治「奏が構ってくれへんから。…てか、奏なんか明るくなったね」

貴「それ友達にも言われた。…そんなに変わった？」

治「おん。なんか楽しそうなやなって思うで」

楽しそう…僕変わったのかな、？

奏「…楽しいよ。久々に2人に会えたしね」

フッと笑ってみると、目を見開いて驚く治。

治「……奏がデレた」

貴「へ？」

侑「なんやて！？←」

横になってた侑が起き上がる。

侑「え、奏がデレたん？」

治「久々に俺達に会えて嬉しいってデレてたで。」

侑「まじか！！うあーー見たかったわァ！」

貴「うるさい。あとデレてないから」