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あの後さっちゃんは適当に撒いて…というか銀さんが完全スルーして通り過ぎて行ったのでそれについていった。


「何よ!放置プレイ!?私の事なんて好きじゃなかったんだわ!」

なーんて喚くその女性を見なかったことにして歩き出す銀さんはやはりドSなのだろう。





「…随分と鬼畜だァ」
「おめェに言われたかァねェよ」



取り敢えず腹が減ったので銀さんの行きつけの定食屋に入ることにした。
銀さんは宇治銀時丼なんてゲテモノを頼んでおり、それを完全スルーして普通にだすおばちゃんもちょっとイカれてると思う。


……と。それはまだマシだったことを私は知ることになる。

ちょうど私の隣、銀さんと私を挟んで座ったその人。黒髪の、切れ長の三白眼が印象的な強面な人だった。



「……土方スペシャルひとつ」


でてきたのは、丼いっぱいに盛られたご飯の上に、またこれでもかと盛られた…マヨ、ネー…ズ……?





「ぶふっ、……うぇ、……っ」


思わず食べていたサラダを噴き出す。

あれ、マヨネーズってなんだっけ。お米にかけるものだっけ?あんなに使うもんだっけ。あれ?マヨネーズっておかず?




「……銀さん、ちょっとあれ……」

宇治銀時丼はまだ我慢できた。だっておはぎとかあるから。流石にマヨネーズ丼は無理である。食べてもないのに口の中に変な酸っぱさが広がってゆく。




「ちょぉっと大串クン?こんなとこで犬の餌食うのやめてくんないかなァ、うちの子が嫌がってるでしょうが!」


喧嘩を売り始めた銀さんは私を後ろにやる。
とりあえず、小豆をのせんのもマヨネーズのせんのもありえないし、気持ちの悪い喧嘩だとは思った。




「あ?てめえなんでいつも俺の行くとこ行くとこにいんだよ!?俺のストーカーでもしてんの!?男のストーカーなんざいい趣味してんな気持ち悪、……っつーか、お前んとこそんな餓鬼いたか?女はチャイナ娘だけだったろ、」


チャイナ娘ってのはきっと神楽のことだろう。



「初めまして大串くん!桜田Aっていいます!昨日から万事屋で働くことになりました!よろしくはしたくないです!」

そう。
マヨネーズを啜るような男なんてあの人しかいない。土方くんである。銀八と同じように名前が変わっているということなのだろう。




「…俺ァ土方だ。俺もよろしくはしねェぞ」


土方と名乗るその男。どっちが正解だよ、なんて思うけれどもう大串くんで覚えてしまったのでそれでいいだろう。


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ティアー(プロフ) - *天 神*さん» 閲覧ありがとうございます!更新スピードは遅いですが頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2018年9月2日 20時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
*天 神*(プロフ) - 初コメ失礼します。面白いです!文才がすごすぎです。更新楽しみにしてます、頑張ってください。 (2018年9月1日 0時) (レス) id: 537ce569f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ティアー | 作成日時:2018年8月29日 12時

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