10 ページ10
_
ガサッ＿＿＿＿。
1時間目の休み時間。
カーテンが開いた。
「っあ…ユキ…浅野くん…」
その主は、2人だ。
「どうしてサボった？
遅れても知らないぞ」
はは、そっか。
知らないよね。
わたしがどんなに怖かったかなんて。
あなたにはわかんないよね。
「…別にいいでしょ。わたしの勝手だよ」
もう嫌だ。
だれも、たすけにきてくれなかったのに。
…なんて。
2人に当たっても意味無いか。
「…はァ。花宮さん、君は前から危なっかしい
ところがあったが、サボり癖まであるとは…
僕にどれだけ迷惑をかける気だ」
「ーー浅野、ちょっと黙ってろ」
俯いたわたし。
ユキは浅野くんの口を手で塞いだ。
「…A、またやられたのか」
「…ちが、う」
「じゃあこの傷は何？」
私の手を持ち上げたユキ。
わたしは、視線を逸らした。
違う。
違うんだよユキ。
迷惑は、かけられない。
「…理事長に文句言ってくる」
「待ってユキ！違うってば！
わたしは大丈夫だから」
行こうとしたユキの手を掴んで、
わたしは懇願した。
ね？
ユキが行くほどの事じゃないよ。
わたしが悪いんだってば。
この傷は、わたしがつけた。
「どういうことだ。花宮さん、説明しろ」
もう、うるさいなあ。
「…ちょっと次の時間まで休ませて」
「…わかった。浅野、行くぞ」
2人は、保健室を去った。
ユキ、浅野くん、ごめんなさい。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティアー(プロフ) - 怜希さん» ありがとうございます！私的にも終わりはハッキリさせたいな…と思っておりますので、これからもどうぞ宜しくお願いします…！ (2017年11月29日 21時) (
レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
怜希(プロフ) - 初めまして、怜希です。とても切なくて、涙が出てしまいました。主人公の失恋と主人公の昔出会った男の子との展開、恋物語を楽しみにしています。失恋ですけど、ハッピーエンドになる事を祈ります (2017年11月28日 23時) (レス) id: a102b15976 (このIDを非表示/違反報告)
ティアー(プロフ) - ran ranさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年9月30日 11時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
ran ran(プロフ) - 読んでいてとても切なくて、どんどんこの物語に引き込まれていきました。綺麗でとても感動しました。これからも更新を頑張ってください。応援しています！ (2017年9月26日 14時) (レス) id: a9500efc22 (このIDを非表示/違反報告)
ティアー(プロフ) - cherrycherryさん» 貴重なご意見ありがとうございます！これからはそのように心がけていこうと存じ上げます。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2017年9月12日 13時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ティアー | 作成日時：2017年8月14日 21時
