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「ーーねえ君、こんな時間になにしてんの?」
夜のブランコにて。
頬を撫ぜる夜風。
現われたのは、少年。
私と同い歳くらいの。
「べっつに。遊んでるだけ」
今頃お母さんは家で知らない男に
腕を絡めているところだろう。
「じゃー俺と遊ぼーよ。暇つぶしにさ」
「いいけど」
「名前何?」
「花宮A。あなたは?」
「んー?俺はねー、
×××__だよ。」
もう、忘れてしまった。
彼の名前。
何だったっけ。
それから私たちは、
頻繁に遊ぶようになった。
そう。
初めて出会った、あの公園で。
ブランコを漕いだり、
ジャングルジムに登ったり。
でも、お互いの情報は、
やっぱり名前しか知らない、
そんな関係だった。
私には、それが心地よかった。
深入りもせず、ただ隣にいてくれる。
彼と私が知り合って、1年が経過した。
それでもやっぱり、
関係は変わらない。
今でも覚えているのは、
綺麗なその声と、夕焼けで真っ赤になった彼。
それだけだ。
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ティアー(プロフ) - 怜希さん» ありがとうございます!私的にも終わりはハッキリさせたいな…と思っておりますので、これからもどうぞ宜しくお願いします…! (2017年11月29日 21時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
怜希(プロフ) - 初めまして、怜希です。とても切なくて、涙が出てしまいました。主人公の失恋と主人公の昔出会った男の子との展開、恋物語を楽しみにしています。失恋ですけど、ハッピーエンドになる事を祈ります (2017年11月28日 23時) (レス) id: a102b15976 (このIDを非表示/違反報告)
ティアー(プロフ) - ran ranさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年9月30日 11時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
ran ran(プロフ) - 読んでいてとても切なくて、どんどんこの物語に引き込まれていきました。綺麗でとても感動しました。これからも更新を頑張ってください。応援しています! (2017年9月26日 14時) (レス) id: a9500efc22 (このIDを非表示/違反報告)
ティアー(プロフ) - cherrycherryさん» 貴重なご意見ありがとうございます!これからはそのように心がけていこうと存じ上げます。これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2017年9月12日 13時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティアー | 作成日時:2017年8月14日 21時