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filament. ページ4

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「Aー!」
「神楽ちゃん!」



制服では匂いが移ってしまうからさっさと私服に着替え、神楽ちゃんの家に顔を出した

まだ入学式が終わったばかり
今日は午前中だけの登校だったから、今は午後一時だ

私は神楽ちゃんと遊んでから行くことになっていた
お母さん達はあとからくるらしい







「よかったアルなA」

肘でちょんちょんと私のお腹をつつく彼女に、私はそっと首をかしげた
出されたチーズケーキを頬張りながら彼女は白い足を弄ぶようにソファの下で揺らした





「バカ兄貴と一緒の高校になれて」

「ぷふっ、」

危うく飲みかけていたオレンジジュースを吹き出すところだった
動揺し過ぎアル、なんて呆れたようにいう彼女に一言謝って喉の奥にジュースを押し込む




「…ちょ、神楽ちゃん!?だから神威先輩はそんなんじゃ」
「俺がなんだって?」

「ひィっ、!?」



背後から囁くように聞こえたのは、
その人の声

心臓がどくん、と波を打つ
向かいで神楽ちゃんがクスクスと笑っていた





「か、…か、神威、せんぱ、い」
「やっほー、A、また会ったね」

「また?さっきも会ってたアルか?」
「ああ、朝、入学の報告に来てくれたんだよ」



ね?

と、いつもの笑顔で私に話を振った



「や、まあ、そうですけど!」
「大胆アルなァ〜」

「ちょ、神楽ちゃん!?」






ケラケラと楽しそうに笑う彼女にとって、今の私は面白い玩具だ


「で、何で俺の話がでてたの?」
「や、なんでもないです!すいません!ちょっと世間話してただけなので!」





神楽ちゃんに何か言われる前に否定し、神威さんから目を逸らした


…今日は結構散々だけど、やっぱり神威先輩に会えたのは嬉しいことだった



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舞花(プロフ) - やばい!!ちょーおもしろいwww (2019年2月14日 1時) (レス) id: ffbe9135f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ティアー | 作成日時:2019年1月20日 16時

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