馬鹿ね ページ36
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修学旅行が、終わった。
結局あのあとは赤羽くんに手を引かれて、何事も無かったかのように、けれど妙な不自然さと距離感を持って時間が過ぎ去っていった。
人生でたったいちど。
このクラスで。このみんなで過ごす時がまた一つ過ぎ去ってゆく。
募る焦りと危機感。
私の生きる意味なんて何処にも。
何も考えられないのはこの暑さのせい。
初夏の息が詰まるような蒸し暑さに呑まれて、考えることを放棄した。
そんな、15歳の、夏。
まだもう少しだけ、私の物語は続いてゆく。
きっと物語は途中で終わるのだ。
起承転結も伏線の回収もなにもできないまま。
ぎらぎらと煌めく太陽が頬を焦がす。
緑の木々が揺れる。
少し早めのアブラゼミの鳴き声。
制服の袖をまくって。
灼けたアスファルトの上、
窮屈なローファーを滑らせる。
真っ白な前髪が、太陽に透けて輝いた。
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ティアー(プロフ) - ルチアさん» 更新遅れて申し訳ございません！ (2017年9月18日 23時) (
レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア - 更新お願いします (2017年9月18日 23時) (レス) id: 8de61f2c67 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - kobasakuさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年8月13日 22時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
kobasaku(プロフ) - めっちゃ続き気になります！！更新頑張って下さい！！ (2017年8月13日 22時) (レス) id: f4746d4b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティアー | 作成日時：2017年8月9日 23時
