あなたの温度が ページ14
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「…ん…」
ゆっくりと目を開ければ、小さな明かりが目を刺す。
「あ…」
そういえばわたし、気絶してた…のだろうか。
…となると此処は…旅館？
結構古いその部屋を見渡す。どうやら大部屋だ。今は誰もいないあたり、風呂にでもいるのだろうか。
「…っ」
…ああ。けっこーヤバいかも。
無理したのが祟ったか。息がくるしい。
「…っ、はぁ…っは…ぅ」
少し硬いその布団を握りしめ、胸に手を押し当てる。薬何処に入れたっけ…
「っあ…」
鞄の中だ…
むり…立ち上がるなんて…
「っぐ…ぅっ」
床を這いつくばって、鞄の元へ向かう。
薬、あった！
急いで口に含み、持ってきたペットボトルの水で流し込む。
あ…
「かはッ…けほッ」
どくどくと手を伝う、生温い感覚。
この感覚を、私は覚えている。
「っ…ぁ」
声にならない小さな悲鳴が、だだっ広い部屋に溶けた。
「血…」
吐血。
真っ赤な鮮血が、私の震える指の狭間でどくどくと流れる。
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ティアー(プロフ) - ルチアさん» 更新遅れて申し訳ございません！ (2017年9月18日 23時) (
レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア - 更新お願いします (2017年9月18日 23時) (レス) id: 8de61f2c67 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - kobasakuさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年8月13日 22時) (レス) id: baa942cd57 (このIDを非表示/違反報告)
kobasaku(プロフ) - めっちゃ続き気になります！！更新頑張って下さい！！ (2017年8月13日 22時) (レス) id: f4746d4b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティアー | 作成日時：2017年8月9日 23時
