たえまなく過去に押し戻されながら�� ページ17
モ「何て力強くて便利な異能なんでしょう。お仲間も守れて凄いわ。さぞ幼少から皆にちやほやされたに違いないわ」
敦「……………」
モ「貴方、元孤児なのですってね」
モンゴメリちゃんが敦くんを見た
モ「あたしも孤児院育ちなの。とても寒い所よ。凍ったみたいな水で一日雑巾がけをした後は何日も指の痛みが取れなかったわ。それに、あたしの異能はこんなだから、皆から気味悪がられちゃって」
今度は私も見て、笑顔のまま喋り続ける
モ「貴方達がさらわれた時、探偵社は必死に捜したそうね。素敵だわ、きっと貴方達が素敵な異能を持ってるからね」
敦「僕は……」
違う、探偵社が私達を助けてくれたのは、仲間だから助けてくれたんだ。異能じゃない
モ「あたしも異能を買われて組合に拾われたの。けど組合は失敗を許さないわ。今回の作戦をしくじったら、汚れた紙ナプキンみたいに捨てられる。そしたらまた独りよ。そんなのって信じられる？」
ぎゅっ、とスカートを掴みながらモンゴメリちゃんは光の無い目で此方を見た
モ「ねえ、なぜ貴方達なの？なぜあたしではないの？」
その目は憎しみ、悲しみが入っていた。その目に私も、敦くんも、男性も黙ってしまう
モ「不公平よ、貴方達もあたしの気持ちを思い知るべきだわ」
コツコツと此方に歩き、高らかにモンゴメリちゃんは言った
モ「この部屋の中で永遠にね！」
後ろからアンが出現し、私に手を伸ばす。敦くんとの間に手が入ってしまって、私は敦くんと離れてしまった。アンは私を追っていく
『執拗い……！』
私は国木田さんや社長に体術を教えて貰っていたけど、それでも追いつかれる。捕まるのは時間の問題……なら、速さで勝つしかない。私は壁を蹴りながらアンを避けていく、息が上がってきたが、今はそれどころじゃない。兎に角逃げなければ
その時
『あっ……！！』
天井近くに飾ってあったリボンに足が絡んでしまった。私はがくんと前のめりに倒れてしまう。しかし、落ちるその身体を何かが掴んだ。敦くんなら良かっただろう、でも
モ「ふたりめ、捕まえた！」
私の身体を掴んでいたのはアンだった
『異能力 鏡遊び━━━━━━━━━━━月下じゅ…』
扉から伸びてきた手に捕まり、口を押さえられてしまう。異能が発動しない。何故？あ、そういえば…前神様が……
"君の異能は口に出さないと発動しないから気をつけてね！"
と、言っていた気がする。もう、異能は使えない
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るーりん(プロフ) - 七巳流さん» ありがとうございます！大丈夫です、私も分かりません() (2022年9月9日 23時) (
レス) id: dba2b4d298 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - ドックフードの件が良い！！！ (2022年9月9日 22時) (レス) @page38 id: 946d7e89eb (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 芥川さん可愛い。恋を理解できてないのも良い。恋私も知らないけどね！！！ (2022年9月9日 21時) (レス) @page8 id: 946d7e89eb (このIDを非表示/違反報告)
るーりん(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ありがとうございます！！そう言って頂けてとても嬉しいです！！ (2022年7月15日 22時) (レス) id: dba2b4d298 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 夢主ちゃんの性格いいね！こう！THE一般人って感じがする！後、書き方うまいですね！文章の間の間隔とか！ (2022年7月15日 22時) (レス) @page15 id: 1595fb6da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るーりん | 作成日時：2022年7月3日 22時
