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〜ＮＯside〜
古いジャズが、微かに流れていた。地下にある店内に窓はなく、淡い橙色の光が壁に並んだ空のボトルを照らしていた。そこは、かつて太宰がマフィアにいた頃によく来ていたバーだった
そのカウンターに座るのは太宰一人。横には、花とともに置かれたグラスだけ。人は誰もいない
太宰の隣には、前には人が必ず居た。自分を救ってくれた大切な友人が。しかし、今はグラスが寂しく置いてあるだけだ
太宰はゆっくり休ん目を閉じ、昔を思い出した
両隣りには友人が居り、他愛もない会話が飛び交っていた。その時だけ、太宰達はマフィアでも何でもないただの青年のようだった
今では全てが変わった
一人の友人は自分たちの元を離れた。一人の友人はもうこの世には居ない。もうあの時の日常は、二度と戻らない
太宰「人を救う方が、確かに素敵だよ」
太宰の持つグラスの隣には、赤と白の薬らしきカプセルがある。ただし、と云いたげに、太宰は付け加えた
太宰「………生きていくのならね」
太宰は丁寧な動作でカプセルを口に運んだ。カプセルを口に入れた太宰が、名残惜しそうに席を立った
太宰「じゃあ、行くよ。織田作」
そう云うと、太宰は外套のポケットから"何か"を出し、カウンターへ置いた。振り返ることはなく、太宰はバーから出ていった
ナイフの刺さった、赤いリンゴを置いて
店の外に出ると、夜風が肌を撫でていった。冷たいアスファルトを踏みながら、太宰はゆっくり歩いていく
？「太宰君」
その背中に、声がかけられた
丸眼鏡に背広という、学者風の外見をした青年だ
坂口安吾。彼は異能特務課のエージェントであり、かつて太宰や織田作と肩を並べて笑いあっていた青年だ
太宰「ああ安吾、居たの？飲みに来たのかい」
太宰は振り返らず問いかける
安吾「いいえ、仕事中ですから」
安吾は硬い面持ちで太宰乗った問に答えた
太宰「仕事？」
安吾「これです」
その瞬間、黒い特殊部隊の小隊が十数人、気配も音もなく現れた。短機関銃の群れが、正確に太宰の心臓を狙っている。すぐさま発砲できるように、安全装置は外されている
安吾は硬い声で問いかけた
安吾「澁澤龍彦をこのヨコハマに呼び込んだのは、あなたですね？」
太宰「………………」
その言葉に、太宰が反応した。ゆったりと振り返り、冷たい眼差しで安吾を見抜いた
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あつぴのズボンの紐 - 更新最近できたようで何よりです!!!次回楽しみにしますねぇ!!! (9月15日 22時) (
レス) id: fad440908d (このIDを非表示/違反報告)
レベ - これめっちゃ好きなので、更新楽しみにしてます！ (9月5日 11時) (レス) id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 更新頑張ってくださぁぁい!!めっちゃ好きです大好きです!!!!!体調屋テストなど色々あると思いますが無理しない程度に頑張って下さい^^次回楽しみにしています!! (8月31日 21時) (レス) id: fad440908d (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 更新頑張ってください！夢主ちゃんのひたむきなところが好きです！テストとか体調とかあるので頑張って無理しないでください！ (8月13日 21時) (レス) id: d710d605b3 (このIDを非表示/違反報告)
るーりん(プロフ) - アトラさん» ありがとうございます！個人的に私が普通の主ちゃんが好きなので、あまりチートにならないように気をつけて書いてます！ (8月4日 14時) (レス) id: dba2b4d298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るーりん | 作成日時：2023年3月31日 0時
