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更新出来なくてすみません！少し体調を崩していました。もう回復したので大丈夫です！
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敦「先生との約束を、これじゃもう、守れない……せめて、この命で、償いを」
苦痛の表情を浮かべる敦に、抵抗できる力はもうない。今なら簡単に命を奪える
芥川は冷酷な目で敦を見下ろした
芥川「善いだろう」
芥川の靴先が、敦の首を踏みつけた。敦の首に芥川の体重がかかる
敦「ぐ、は………っ」
血管と気道が圧迫され、敦の顔が歪んだ。このまま体重をかけ続ければ確実に死に至る
敦「さい……院長先生」
不意に、敦の目の端から小さな涙が零れ落ちた
敦「ごめんなさい、院長先生……褒められるような、生徒に、なれなくて……」
小さく弱々しい声で敦が呟く。芥川が黙ってその表情を見下ろす。その視線が微かに揺らいだ
芥川「止めだ」
芥川が敦の首から足を退けた。敦が咳き込みながら、困惑したような表情で芥川を見た
敦「何、故……」
芥川「探偵社の業務に、死にたがりの手伝いは含まれておらぬ」
そう云って、芥川は出口へと歩き始めた
芥川「過去から逃走し、己に怯え続けるのもまた戦いだ。………血を吐け、虎。血を吐いて進め。逃走と怯懦の果てに貴様が敗れ地に伏すのなら、僕はそれを踏み越え、貴様を嘲笑おう。………何時の日か」
不意に、屋上に乾いた拍手の音が響いた
？「おめでとう」
芥川と敦が、声の主の方を見る
？「おめでとう、おめでとう二人共。見事だった。
黒外套をはためかせた長身の人影。異質な空気を纏う、黒社会の支配者
敦「太宰さん」
芥川「黒衣の男………！」
ポートマフィア首領───────太宰治が静かな足取りで二人の元へ歩いていく
太宰「四年半、仇を抱え、怒りを抱え続けた芥川君が勝利したか」
そこの見えない微笑を浮かべたまま、太宰は真っ直ぐ歩いていく
太宰「しかし、私が四年半も鍛えた敦君を破るとは……或いは、これが探偵社の持つ力か。全く、立つ瀬がないよ」
太宰は敦の隣へ立った
太宰「敦君。君は馘首だ」
敦は一瞬目を見開き、その後すぐに閉じた
敦「………はい」
太宰「かわりに、外の世界で生きろ。世話をしてくれる人は用意した。光の世界に行け。鏡花ちゃんと共に」
敦「え……！？」
首だけを持ち上げ、敦が驚く
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作者名：るーりん | 作成日時：2022年12月29日 0時
