夜柱は悲しく輝く2

帰還 ページ33

炭治郎Side
次に目が覚めると、俺達がいたはずの屋敷の前にみんな倒れていた。

炭「はっ…！」

貴「起きた？」

炭「A…ここは？」

貴「帰ってきたよ、現実世界に」

俺が1番最後だったみたいで、みんなはもう起きていた。

炭「説明してくれないか？この状況を」

貴「…私達がさっきまでいた世界は、鬼が想像で作り出した世界。やつの血鬼術は、自分が見た物で作り上げた想像の世界に生身の人間を引き込むもの。
さっきまでの世界にいたあいつはもちろん意識中のものだから死ぬことはない。じゃあ出る方法はってなると、あいつの思考を止めることだけが抜け出す方法だったのよ。所詮は想像だから、かんたんに言うとその想像を止めればその世界は崩壊するのよ」

炭「なるほど…でも、頸を斬っても気を失うことすらなかったぞ？」

貴「衝撃が必要なのよ、やつの意識に強い衝撃を与えてあげるの。私は刀で峰打ちしたんだけれど…」

し「Aが無事でよかった…心配していたんですよ？」

貴「私は死なないよ」

善「その自信はどこからててくるの！？まあ可愛いからどうでもいいけど！！」

鬼「盛り上がってるところ悪いけど、僕のこと忘れてないよね？」

伊「あーっ！すっかり忘れてたぜ！！お前のこと！！」

貴「私も忘れてた…」

鬼「え！？悲しいよ！！！」

し「忘れてはいませんでしたけど、もはやどうでもいいかと」

善「お前こそ、Aちゃんにしたこと忘れてんなよカス」

炭「そうだぞ！！人を喰うことはよくないことだ！！むん！」

鬼「…ははっ！みんなこの状況を理解してないみたいだね！…わからせてあげるよ」

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