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言わんこっちゃない ページ26

貴方Side
すっかり日は沈み、夜になった。

貴「さすが煉獄さん。強いです」

し「そうですね、まあ私から見ればただの暑苦しい熱血男ですが」

貴「しのぶお姉さん厳しい…」

しのぶお姉さん以外の柱はすぐに次の任務のために帰っていった。
善逸の静止を聞かずに煉獄さんに立ち向かった伊之助が、私の横で伸びてしまっている。

それをしのぶお姉さんが介抱してあげている様子は、女神のようだ。

貴「伊之助ったら…言わんこっちゃない…。しのぶお姉さん、私ちょっと行ってくるね」

し「どこに行くのですか?」

貴「すぐに戻るから心配しないで?」

つい最近見つけた、森を少し奥に行ったところにある小さな湖。周りには控えめで小さい花が咲いていて、私のお気に入りの場所となった。

ゆっくり腰掛けて夜空を見上げるけれど、今日は雲がかかっていてあまり星や月が見えない。
するとその真っ暗な闇から、何者かが降ってきた。

貴「…っ!?」

背後に降り立ったそれは、唖然として空を見上げたままの私の顔を両手で優しく包んで見下ろしていた。

視界いっぱいに広がる相手の顔は、

貴「あなたは…あのときの…どうして…?あのときの鬼はみんな倒したはずじゃ…」

鬼「記憶が曖昧なのも仕方ないよね、君、自我を失ってたもんね♪」

貴「うそ…そんな…」

鬼「いやぁー、危なかったよ。あのまま姿を眩ませなければ僕まで殺されてたからねっ!でもすごいよ?僕をあそこまで追い詰められたのは君だけだ!」

私がかつて騙された、子供の鬼。姿も変わっていない。
ただ変わったことと言えば、

鬼「…僕、出世したんだよ。十二鬼月の上弦の壱まで上り詰めたんだ♪褒めてよ!」

上弦の…壱?…信じられないけど、目に刻まれているのを見ると信じざるをえない。
鬼から溢れ出る奇妙な、重いオーラに身体が震えた。

貴「…そのようね。で?私に殺されるために現れたのかしら?」

鬼「違うよ」

貴「じゃあどんな用があってここに来たのよ」

鬼「君は何色が1番好き?」

貴「…選べない」

鬼「そっか、ならとりあえず全員、招待しておくよ」

そう言って、鬼は空高く飛び上がった

貴「…待って!!!」

鬼「君には死ぬまで頑張ってもらうから♪」

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さき(プロフ) - 言ノ葉さん» 確かにそうですね…!ありがとうございます!! (2019年9月13日 16時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - タグの「オリジナル」も消した方がいいと思います…… (2019年9月12日 21時) (レス) id: 50b948882d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 寒波さん» 外すの忘れていました…!大変失礼いたしました!!教えて頂きありがとうございます!! (2019年9月3日 13時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
寒波(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2019年9月3日 12時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さき | 作成日時:2019年9月3日 11時

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