過去編3 ページ3
貴方Side
それからしばらく経った。もう謹慎期間はとっくに過ぎている。烏からも伝令で、戻ってきていいと許可がでた。だけど私はまだ戻らない。
毎日屋敷に一人で、鍛錬を続ける。
人気のない夜、気分転換に山をおりると、路地裏でうずくまって震える少女を見つけた。
話を聞くと、遊郭に売らたが辛くなり逃げてきたと涙ぐんで話した。
貴『大丈夫。私についてきて?』
小さい手を引きながら、いつかの懐かしさを感じた。
少女に桃と名付けて屋敷に2人になってから、寂しさが和らいだ。
桃にある程度の鍛錬をつけたり、山のことを教えたりしながら、穏やかに毎日を過ごした。
ときどきしのぶお姉さんや義勇さんが訪ねてきてくれたけれど、以前のような笑顔を向けられなくなってしまった。
思い出して怖くなって、顔が引きつってしまう。
作ったような優しい微笑みならできるけど、心からの笑顔はできなくなってしまった。
来る度に楽しい話をしようとしてくれるしのぶお姉さんを見ながら思った。
貴「しのぶお姉さん、私は鬼殺隊に戻りたい。」
し「…戻ってきてもいいんですよ?」
ほら、やっぱり
貴「でも、私、怖い…またあんなことになったら…」
し「…それはAの心次第です。…Aが戻りたいのなら、私達が全力で援護しますよ」
貴「ありがとう…でも、やっぱりもう少し休むね」
残念そうな顔をして、2人は帰った。
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さき(プロフ) - 言ノ葉さん» 確かにそうですね…!ありがとうございます!! (2019年9月13日 16時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - タグの「オリジナル」も消した方がいいと思います…… (2019年9月12日 21時) (レス) id: 50b948882d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 寒波さん» 外すの忘れていました…!大変失礼いたしました!!教えて頂きありがとうございます!! (2019年9月3日 13時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
寒波(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2019年9月3日 12時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2019年9月3日 11時