第43話 仲直り ページ44
ロキの反応が、予想外中の予想外だったが、困惑している私に声をかけてくれた。
「いや、喧嘩した記憶はないのだけど。」
「え…。私の勘違い？」
「…多分そうかな。なんでそんな事思ったんだ？」
「まだ眼帯外せないって言った時、反応悪かったから…。」
私が勘違いしていたらしい。
その勘違いの原因をいうと、納得できた様子でロキが説明をしてくれた。
「いやぁ、あの時なんだけど、自分が消えて無くなると思ってたんだよ。」
「ロキは本当は星霊で、星霊界に戻れなくて限界が近づいていたの。」
ルーシィも状況を理解して話してくれた。
それを助けたのがルーシィらしい。本当にいい子だな。
「で、Aが最初に見せたい人ってフリードだろう。
滅多に帰ってこないから、もう見ることはできないのかなと思ってね。」
ロキに嫌われたわけではなかったようだ。
それには安心するが、ロキにバレていたことは恥ずかしい。
「そうだったんだね。良かった。」
「あ、惚れた？」
そんな冗談を言ったロキにグーパンチを喰らわせ、椅子に座って机の上に広げた資料をまとめて始める。
そうすると、ロキが私を含めてルーシィ達の行動を止めさせる。
ポッケの中から何枚かのチケットを出してみんなに渡す。
「君たちにはいろいろお世話になったし、これあげるから行っておいでよ。」
「海！！」
みんな盛り上がっていて、エルザも大量の荷物を持って現れた。
いつのまにかロキは星霊界に帰り、みんなは準備を始める。
「あれ〜？A、準備終わったの？」
椅子に座ったままの私にハッピーが話しかける。
「あぁ〜ごめん、私今回パスで。」
「なんだよ〜乗り悪りぃなぁ〜。」
「ゴメンって。私も行きたいんだけどさ、やらなくちゃいけないことがあってね。」
行かないという私に反応するナツ。
だけど、行かないというか、行けないのだということを、大量の資料を見せつけて示す。
その資料の量に若干ひいているナツ達。
半分脅しみたいなことをしたら諦めてくれた。
「私の代わりにやってくれるならいいけどどうする？」
「や、やめときます。」
そうして諦めたナツ達を送り出して、家に帰る。
もちろん花を途中で買い、アスタのお墓にお供えする。
1階のテーブルに資料を広げて、情報を再度まとめる。
Rシステムについて必要な情報が揃った。
そして、私がやるべきこともわかった。
そうと決まれば、準備をしなくては行けない。
便箋を準備した。
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作者名：あざらし x他1人 | 作成日時：2018年9月20日 23時
