第3話 不思議な戦い ページ4
「はじめまして。ルーシィちゃん。私はA・ラメトリアだよ。
君等が掟を破ったことは許さないから覚悟しててね。」
私が放ったこの言葉に対してルーシィは震え上がった。
その姿を確認して、私の言葉はこれ以上必要ないなと考える。まあ、後はエルザがやってくれるだろうしね((
「さて、エルザ。私はこの島を探索してみるよ。気になることもあるしね。」
何を隠そう、私はこの仕事を受けた。取り敢えず島の様子を確認する必要がある。
こっちを見ている視線。それと、紫色の月。私がいた頃と違う景色。
確認するべきことがある。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あなたは誰？」
森に入った私を後ろからつけてきた人物。
変なお面をしているその人は、さっきの岸で私たちを見ていた。
「私はザルティと申します。以後お見知り置きを。A・ラメトリアさん。」
「私の名前知ってるんだ。ってことは私が使う魔法もバレてるのかな。」
「えぇ。妖精の尻尾(フェアリーテイル)のA・ラメトリア。
今ここにいる理由だって当てられますよ。」
「へえ、面白い。よかったらあなたの予想を教えて欲しいな。」
お面をした人物＿＿ザルティは、私のことをよく知っている様子で。
それがどこか不気味だけど、逆に私のことを知れる立場だということもわかる。
「ルールを破った仲間を説教するついでに、この島の住人が出した依頼を受けるため。
というのは、あくまで表向きの理由でしょう。」
ザルティがそう言った瞬間、私は魔法を繰り出す。
なんでか知らないけど、私のことを知りすぎ。
「流星(ミーティア)！」
「おやおや、言われたくなかったことでしたかな？」
流星(ミーティア)は、流星のように早く移動する。
そのはずなのに、相手は落ち着いていて、私の行動を見切った上で対処している。
「なんで当たらないの…！」
「貴女はこの島で育った。この島の森の奥深くでドラゴンに育てられたのでしょう。
でも、良いのですか？」
ザルティの言葉に私の動きは止まる。
「…何のこと？」
「この島に唯一ある村。
どのような状況か、確認しましたかねぇ？」
「まさか村に手を出したの！？許せない！」
私はザルティに背を向けて走り出す。
なぜか追いかけては来なかったけど、それどころじゃない。村を助けなきゃ。
「流星(ミーティア)。彼と同じ動きでなければ避けられませんでしたねぇ。」
第4話 受理したクエスト→←第2話 ガルナ島こんにちは、はじめましてルーシィ
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作者名：あざらし x他1人 | 作成日時：2018年9月20日 23時
