第2話 ガルナ島こんにちは、はじめましてルーシィ ページ3
そんなこんなでガルナ島に到着したわけだったが…
「なんだろう、あの水柱？ねえ、エルザ、なんだと思う？」
岸の近くで大きな水柱が現れ、消えていたことを見つけた私は、エルザに聞いてみる。
しかし、聞いた先にエルザはいなかった。
よくよく見てみると水柱が立ったところに向かって走っていく人影。
「え？あれ？ ちょっと、置いてかないでよ〜」
島について早々、エルザに置いてかれ、それを追いかけることになった。
私が追いついた時、
なにやら青くて巨大なネズミを倒したエルザは、金髪の女の子にガンを飛ばしていた。
女の子の方は、それはそれは絶望した顔になっている。
きっと彼女が噂のルーシィなのだろう。
そして多少なりとも自分が犯したギルドの掟に対しての理解があるのだろう。
「ルーシィ、私がなぜここにいるのかわかっているな。」
「…連れ戻しに…ですよねぇ〜」
取り敢えず、私の予想どうり金髪の少女はルーシィだった。
このことに安堵をして話しかける。
「なるほど。この子が掟を破った新人のルーシィちゃんであっているんだね、エルザ。」
ギルドの掟を破ることは許されない。ましてや彼女が破ったのはS級クエストに関する掟なのだ。
命を無駄にさせないためにも守ってもらわなくてはいけない。
そのためか、私の口調はやや厳しめになる。
「そうだ。」
「え？ねえ、エルザ、この子は誰？」
ルーシィは私に怯えながらもエルザに問う。
そのとき、青いネコが空を飛んでくる。
「ルーシィ〜。良かった〜。無事だったん((にゃ！！？？」
「あれ、ハッピーちゃんじゃない。逃げないでお話し聞かせてよ。」
エルザや私を見た瞬間に逃げ出そうとするハッピーに黒い笑みを浮かべて話しかける。
エルザは無残にも尻尾を掴みハッピーを捕まえる。
「なんでエルザとAがいるのさ…」
ハッピーは確実にふてくされている。
ルーシィがエルザに島の状況を話してなんとかクエストを続行させようとしている。
まあ、エルザは完全にぶちギレているけど。
なんなら剣向けているけど。
あれ？剣？？
これはマズい。エルザならやりかねない。
「エルザ、取り敢えず全員揃ってからの方がいいって！」
私がそういうとルーシィが少し救われたような表情を浮かべる。
「はじめまして。ルーシィちゃん。私はA・ラメトリアだよ。
君等が掟を破ったことは許さないから覚悟しててね。」
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作者名：あざらし x他1人 | 作成日時：2018年9月20日 23時
