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「其れでは、彼は浮気ではなくマフィアだったと…？」
「はい」
驚き、涙も出ないのだろう。女性は真実を受け入れられずに呆然としていた。
…何て事はなく、矢張りか、と云う様な顔をしている。其れはまるで自分の予想が中っていたとでも云いたげな。女性は薄々勘づいていたのだ。男性が普通ではない仕事をしている事を。
「男性は軍警にお世話になっています。なので、貴女は護衛云々の心配をする必要はありません」
「!!…何の事かしら」
「気付いていないとでも思っていましたか？」
女性は恐ろしかった。マフィアかもしれない彼が、何時か口封じに自分を消すかもしれない。凡てに"かもしれない"、が付く憶測でしか無いが一度出た不安は忘れようとすればする程女性の心の奥底に強く根付いて離さなかった。
疑問は不安に成り、恐怖へと変わった。
何故、一般の派遣会社社員では手に入れ得る事の出来ない額の給料？ 何故、夜遅いだ何て言葉で足りない程帰るのが遅いの？ 何故、仕事の詳細を私に教えて呉れないの？
貴女の思考は凡て判っている、と目の前の少年は薄らと微笑んだ。其れも女性の勝手な妄想であったのかもしれない。
「…ええ、そうよ。私は浮気調査ではなく私の身を守って欲しかった。…認めるわ」
「其れも凡て見越した上で此奴、Aは貴女の依頼を受けました。相手が此のヨコハマを牛耳るポートマフィアだと判っていても、おれは依頼を受けたから、と」
「!…どうして？マフィアよ？貴方みたいな若い子が他人の為に命を落とす様な事は…」
国木田の補足に女性は目を見開く。Aはどう応えるか迷っていた。何故なら此の依頼がAの入社試験だと判っていたからだ。国木田も与謝野も気付かれていないと思っている様だったが。
入社試験の為に何をしようか悩んでいた処にたまたま入り込んだ此の浮気調査。恐らく太宰や乱歩は只の浮気調査だとは思っていなかった。然し其れを誰に告げることもせずにAに押し付けたのは、マフィア関連だと判ったAが如何様な判断をするかが知りたかったから。そして其れが入社試験だった。
故にAは試験だからです、だ何て真面目に応えてはいけない。
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緑猫(プロフ) - ねこまろ。さん» 修学旅行お疲れ様です！更新された瞬間だなんて嬉しいです！応援もありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年5月23日 16時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまろ。(プロフ) - 修学旅行でこの作品から３日も離れていました。悲しいです。いつも更新された瞬間に見に行ってるのに……。あと、猫音からねこまろ。に名前を変えました！名前変えてからも応援し続けますよ！うっとうしいぐらいに、ずっと応援します！更新ファイトです！ (2018年5月23日 15時) (レス) id: 4738577f15 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫 - 猫音@底辺さん» そこまで楽しんで頂けていると思うととても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！ (2018年5月6日 22時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
猫音@底辺(プロフ) - 最近の楽しみがこの小説を読むことです(笑)僕、いつも楽しみにしてるんで、これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 15時) (レス) id: 4738577f15 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫 - 蒼さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年5月3日 16時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2018年4月7日 15時
