あなたに吸い寄せられて。 (ページ3)

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6時半まで皆と話で盛り上がった

岸くんと笹はバカップルだから

あのままイチャイチャさせて

私だけ家に帰宅。っと思ったけど

なんか曲がり角間違えたのか

初めてみるコンビニの前にいた

せっかくだし、なんか買って帰ろう

スマホのナビ使えば

家にも帰れるし

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

聞き慣れたメロディー。

やっぱりコンビニは涼しいな

あ、新しいスイーツ

買っとこ。

朝のパンと美味しそうなスムージー

それと夕飯の足しになるような

おかずを二品かごに入れて

レジに向かった

「いらっしゃいまっ……」

なんで止まった？

顔を見ると

『平野くん……？』

紫「藤井……」

『私のこと知ってるんだ』

紫「まあ廉たちがよく話すから

　それに同じクラスだし」

『あ、あー』

紫「このこと誰にも言うなよ」

なれた手つきでレジ打ちしながら

私に話す

あ、そっか。私たちの学校

バイト禁止なんだ

『言わないよ。でもなんでバイト？』

紫「べつに気になんねーだろ

　俺のことなんか。はい972円」

『気になってなかったら聞かないよ』

お金を払いながら話しかえす

紫「30円のお返しです」

『いつでもいいから、

　よかったら教えてね？

　じゃあまた明日』

初めて話すけど

平野くんの透き通ってどこか悲しい目に

だんだん吸い寄せられて

どんどん気になってきた

今はただ平野くんを知りたい

平野くんは何をか抱えてるんだろう