羽ばたけるなら3 (ページ17)

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林間合宿（7）ページ17

『麗日お茶子。無重力で回転し続ける事によって三半規管の鍛錬と酔いの軽減、また限界重量を増やす特訓』

『新谷A。ダメージ軽減のレデュイールと、100の力を込めたピュイサント(超進化パンチ)を同時に使える特訓』
「さァ今だ！撃ってこい！」
虎さんの攻撃重い…、、
緑谷くんもだいぶ手こずっているようだ。

「よそ見か！？」

「うぅ」
ダメージ軽減しながら、攻撃って意識をどちらにも向けないといけないから調整が難しい。

守る方に徹していると、攻撃がどうしても甘くなってしまう。

「先ほどの攻撃の方がキレキレだったよ。プラスウルトラだろ？ホラしろよ？プラスウルトラ」

…
それに、この人キャラが濃ゆすぎ！！
「プラスウルトラ…」
「声が小さい」

ドンッ

「ったぁ」
攻撃に集中しすぎて、ダメージ軽減しきれなかった。

木に思いっきり打ち付けられ、ヨロヨロと立つ。

「まだまだやれるだろ？」
「イエッサ」
「声が小さい」
「イエッサー」」

はぁはぁはぁ…。

なんとなく、攻撃を受けながら80ほどの力で攻撃できるようになってきた…。

でも、もう身体が、、。

1日目の個性伸ばしが終わり、ピクシーボブやラグドールの所へ向かうと、机の上にはドサっと野菜や調理器具が置かれている。

「さァ昨日言ったね！世話焼くのは今日だけって」
「己で食う飯くらい己でつくれ！カレー！」

「「「イェッサ…」」」

「アハハハ全員全身ブッチブチ！だからって雑なネコマンマは作っちゃダメね！」

「確かに！災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環！さすが雄英無駄がない！世界一旨いカレーを作ろう！皆！」

「ソウダネ…皆、頑張ろ…」

皆、重い身体を引きずりながら役割分担をして、カレー作りに取り掛かる。

トントントン
「うわぁA、めっちゃ切るの上手い」
「ありがとう…」

「美人がつくる料理…最高だぜ！」
「峰田くん。皆で作ってるからね？」

「「「「いただきます〜」」」」

「美味しい…」
「A、手際良かったね！」
「お茶子もね〜」
「Aちゃん、普段から料理をしているのかしら？」
「まぁね…」

おばあちゃんが病院にいることは言ったけど、両親がいないことは言ってなかった。
いつか、2人にはちゃんと話そう…。

2人と話しているとカレーを持った緑谷くんが奥に歩いていくのが見えた。