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知る者故の葛藤 ページ6
















2人はその後もしばらくダラダラと話していた。




何を話したか忘れる程くだらなくて中身がない話。

でも、
なんだかんだ1番時間が過ぎるのが早い話でもある。



















『あ、もう23時だぞ。
部屋戻んのダリィなら隣のベッドで寝れば?』





「一応私女なんだけど」






『はー?今更だろ。
つーか今からこんな暗い廊下歩くの危ねぇから。』



















『送ってくのダリィし』と言いながらAはベッドから起き上がって隣のベッドの布団を捲った。





硝子も、

きちんと洗濯されて整えられたベッドが
くしゃくしゃに捲られる様を見て諦めたのか、
大人しくベッドに入る。











それを見届けたAは満足そうに笑って
『おやすみ』と言うとカーテンを閉めて

先程まで寝ていたベッドに戻った。


















硝子は薄いカーテンを1枚挟んで隣のベッドで
暇をしているであろう彼を脳裏に浮かべ、考えていた。
















昨日の夜のことだ。













感の鋭い、ましてや看病中で神経を使っている硝子が
あの会話を聞いていない訳が無いのだ。






でも、悩むべきはそこではない。



















硝子は、




直哉の口から出た言葉の全てを、知っていたのだ。

















直哉が言ったことは全て事実で、
何一つ嘘はなかった。



五条家含め上の人間、
延いては五条悟を目の敵にする御三家の人間から、

Aは命を狙われていた。











そして五条は、今の道を選んだ。
















なぜ知ってるか。


簡単な話だ。















五条が打ち明けた、たった1人の人間だから。







たった1人、

恋心や下心を持たず、ただ純粋にAの友である
硝子に、1度だけ五条は相談した。














きっと、どうしようもなかったから。

好きな人を守る為に、好きな人を騙し続ける。



例え最強の〈 五条悟 〉だとしても、
それは耐え難いことだった。











でも、話したのはたった1度だけでその後は何もなく、
Aとは上手くいっていると思っていた。





さすが五条、と思った矢先。















五条は微かな浮気の跡を、



わざとAの目の前にばら撒いていった。













傍観者→←なかよち(Wピース)



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nns - めっっっちゃ好きです!!!!!更新お待ちしてます!!!!! (11月3日 22時) (レス) @page30 id: 65c15343ec (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにお待ちしております。 (8月19日 10時) (レス) @page30 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (7月25日 2時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します!相澤先生の小説からここまで一気読みしてしまいました!夢主くんに対して容赦なさすぎて私の性癖に刺さりまくりで最高でした…!更新、待っていますね!ヽ(゚▽゚︎*)乂(*゚▽゚︎)ノ (5月15日 23時) (レス) @page30 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
津城瑠生(プロフ) - ぁ、田辺さん好き。八の字に下がる眉頭が俺の住処です。てかこの作品とっても面白いです!!! (2022年11月21日 12時) (レス) @page27 id: 90b7e5739a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年9月1日 22時

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