俺の彼氏は浮気性 3【BL】

フラッシュバック ページ15

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『どーする？歩く？』




「補助監督呼べばいいじゃん」




『カーーッ！！これだから坊ちゃんはっ！！』




「わーかったよ、歩くって」











『ったりめぇだボケェ、ちんたら歩きよって〜』
と、悟を振り返ってふざけて歩く。



すると、急に悟が俺を引っ張るから
ドンッと胸板におでこをぶつけてしまう。












「あっぶね…チッ、あのトラック」



『わ…悪ぃ悪ぃ、前見てなかったわ』












突然抱き締められたのかと思ったら、
どうやら俺はトラックに轢かれて死ぬとこだったらしい。



俺はそんなのぜんぜん気づかなかったから、
ある意味、今、死にそうなんだけど。











すぐに悟の腕を抜けて、2、3歩離れて歩く。












そこからは何故か気まずい雰囲気になり、
お互い何も話さず数分が経った。





俺達の静寂を紛らわすように5時の鐘がなる。



それを合図にするかのようにして日が落ちて、
だんだんと暗くなった。



















何メートルかづつに規則正しく光る街灯に、
ジジ…ジジ…と蛾が羽を揺らす音が聞こえる。





そこまで暗いわけじゃないのに、
やっぱり高専の周りは田舎だ。










ふと、


一段と明るい建物が白い光を放っているのが見えた。


















『………あ、…』



















あの日、あの夜、初めて実際に浮気する悟を見た、
あのコンビニ。


思い出すのが嫌で、
できるだけこの道を通らないようにしていた。












あの日から、俺は苦手なものが増えた。













このコンビニも、赤いクラウンも、美人な女も。


見かける度に俺を裏切り楽しそうにする悟が
頭の中を支配した。












よりによって、あの日の夜と同じように暗い景色は、
車のライトにさえ恐怖を覚える。











あのライトに照らされて浮かび上がった悟を見て、
すっげーショック受けたんだったなぁ…


そーいえばわざわざ帰り際にキスマつけてもらってて、
なんでわざと俺にバレるようにしてたんだろ。














もしあの時、あの悟を見てなかったら、

俺はまだ付き合ってたのかな。



















「…ぃ。……ぉぃ。……おーい、A？どした？」
















ハッと顔を上げると、

不思議そうに俺の顔をのぞき込む悟が居た。


















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子供っぽいのはどちら様→←尻ってゆーか尾骶骨

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