擬似人魚姫体験 ページ8
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「最後のこれは、擬似人魚姫体験ができる魔法薬なの。値段は1番リーズナブルな100マドル」
「擬似人魚姫体験？」
瓶を手に取ったアリアは、その青色の瓶を天井のシャンデリアに透かしたり、値段の書いてあるタグを触ったりした。
「学生などの多くの人がこの薬を使っているわよ、手も出しやすいものね。この魔法薬は自分で条件を決めれるの、その条件を満たすことができなければ、泡になって消えてしまうのだけれどね」
「…A詰んでない？」
「王子様と結ばれるか死ぬか…」
「けれど自分の付ける条件次第では楽なものよ？ただ、毎年この魔法薬で何人か死者が出ている事も事実」
性能の良い魔法薬はそれだけやはり値段も上がると言うことだろう。手が届きやすい値段ならば、確かに『擬似人魚姫体験』というタイトルのついた魔法薬でも買い手は多いのかもしれない。
「じゃあこれにする」
私は財布から1000マドル出すと、マリーは「お買い上げありがとうございます」と形式上言った。
「陸に行く決心ついたの？」
「まだ分からない…でも、試してみたいとは…思う」
アリアはAの言葉を聞いて満足した様子で、マリーと目配せをしていた。マリーはAの買わなかった２つの瓶を持って奥へと行き、そして何かのノートを持ってきた。マリーがそれを開くと、それはカレンダーだった。
「次学校が昼までなのはいつ？」
「来週の金曜日ね。次の日は土曜日だし、この日がいいんじゃないかしら」
「気が早くない？」
当事者を放ったらかしにして、話を進めて行く2人に対してAは言った。しかし2人も女子高校生ではある。やはり人の恋バナだとか恋愛には関心が深いということは分かるのだが。
「もしヴィル様に会ったらよろしくお伝えするのよ」
「ずるい！私も！」
「ならついてくる？」
「「恐れ多くて無理/無理です」」
結局2人がついて来ようとしないのはNRCに行くことでヴィルに会うことを恐れているからのようだった。Aはそこまでファンになるような人はいないので、気持ちは分からない。
「じゃあA。これからスキンケアもメイクも頑張りましょうね」
あと1週間程度の上陸決行まで、お肌のすべすべなマリーの手によって面倒なケアが始まりそうだった。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
