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そろそろ息が続かなくなってきて、水面へと近づくと、Aは真っ先に水面から顔を出して、プハッと息継ぎをした。それに遅れて、続々と顔を覗かせる人魚たちを、砂浜で見ていたカリムたちは、
「出てきた！トレイもいるぞ！やったー！！ジャミル！！！」
「あぁ、その通りだ…でも、俺に引っ付くな！」
「マーベラス！間に合ってよかったよ」
そう言って各々抱きついたり、それを拒絶したり、手を叩いたりして喜んでいた。それに合わせて、街が祝福しているのだろうか、12時を告げる鐘の音が鳴り響いた。
「…トレイさん。あぁ、今は声が出ないんでしたね」
トレイはバツが悪いと言いたげな表情をした。それは、Aがトレイを王子様だと判断する基準が、トレイの声にあるからだと気付いていたのかもしれない。
「12時を過ぎても私は消えてない…やっぱり、貴方で間違いない。会いたかった。声が聞こえなくても…ッ…貴方が王子様だって、分かるよ」
「…！」
海水でびしょ濡れだったAの頬を涙がつたった。トレイは同じくびしょ濡れの手で涙を拭おうとしたが、拭っても意味がないことが分かると、Aを抱きしめた。
「お取り込み中のところすみませんが」
「あ、ジェイドくん」
「アズールに連絡して契約を破棄してもらうように手配しました。すぐに声が戻ると思います。邪魔者(僕達)は撤収しますから、お二人は話に蹴りをつけてください」
「またね〜Aちゃん。あ、魔法薬ももうすぐ切れて人魚に戻れると思うよ」
「うん！本当にありがとう。みなさーん！ありがとうございました！！」
Aは砂浜に向かって大声で叫んで手を振った。カリムが「またいつか会おうな！」と大声で叫んだのを見送って、Aがトレイの方を向くと、
「悪いな、待たせてしまって」
「…やっぱり格好いい声ですね」
トレイは「そうか？」と言うと、久々の発声のためか、「あー」と声を調整した。
「砂浜に移動するか？」
「いえ、もうすぐ人魚に戻るので、海の中にいます」
「そうか…あのさ、俺…A…さんに一目惚れしたんだ。
続く (更新停止中)
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
