やっと ページ38
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フロイドの切羽詰まった様な、そして安堵した様な顔を見ると、Aは彼が一体何を伝えようとしているのか分かった。
Aは靴を脱ぐと、じゃぶじゃぶと海に足を踏み入れていった。
「おい待て！流石に夜で水温も低い…！」
「大丈夫。この冷たさには慣れてます」
ジャミルの静止する声を無視して、Aが海に飛び込むと、衣服が水を吸い込んで少し重くなった。
「…くそ、あと3分だ！絶対に2人で上がってこい！」
ジャミルがそう言うと、Aは頷いた。
人間の姿だからエラ呼吸ができないのは息苦しいが、Aは大きく息を吸い込んで海に潜った。
ドルフィンキックは、尾びれが２つに分かれようが、簡単にできた。ぐんぐんと海底へと向かって泳いでいくAの側へ、フロイドがやってきて手を握って引っ張ってくれた。
「ジェイド！！」
「フロイド！トレイさん！早く！」
Aに喋る余裕はなかったが、向かいからフロイドと同じ見た目の人魚…つまりジェイドが泳いできた。その姿は、ミドルスクールでも見たことがある。
「Aちゃん息が続かないから！早く！」
フロイドはそう言うが、元が人魚だからなのか、あと少しは余裕がある。でも、この息が切れる頃には、12時を越しているかもしれない。口からゴポリと空気が出て、水面へと上がっていく。
そして、だんだん暗かった海の底の方から、うっすら人影が見えた。
「トレイさん、Aさんです」
ジェイドがそう人影に告げた。だんだんはっきりと見えて来た人影の視線と、Aの視線が遂に交差した。周りの時間が止まったように思える。
Aがスッと右手を差し出すと、正面に来た緑髪の短髪の男の人魚は、Aの手を握り返した。
「よかったねぇ。とりあえず、上にあがろ」
水中で話せないAは、こくんと頷くと、トレイの手を離さずに、ゆっくり水面へと上がって行った。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
