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今日は最後 ページ33

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 これ、正気か。それがジェイドが数時間かけて声を掛けまくり、いろんなお宅を駆け回った結果、思ったことであった。

「トレイさん…!ここまで無鉄砲だったとは…やられました」

 ジェイドはアズールと話していた会話を思い出した。ああこの人、どうするつもりなのか。声を失ってしまえば、これからも筆談であるというのに。ただでさえ、今の会話を筆談で行うのが面倒で、ジェスチャーを多用しているというのに。

「『そのうちすぐ手がかりが掴めるよ』…?よくそんなことが言えますね…もう暗いですよ。次の手がかりで最後にして、明日に備えましょう」

 ジェイドの声を聞いて、トレイは『そうしよう』の文字の横に、不恰好なニコちゃんマークを書いた。その表情に少し苛立ちを覚える。
 ジェイドは時計を見ると、もう夜の10時半を過ぎていた。かなり人が減っていたので市街地へと足を運ぶと、塾帰りなのか、遊んだ帰りなのだろうか、制服姿の学生が何人か見られた。
 これで今日は最後だ。そう思ってジェイドは女子高生と思われる2人組の少女に声を掛けた。

「すみません、突然失礼します」

「はい?」

「実は人探しをしておりまして…」

 トレイはその様子を少し離れたところから見ていた。ジェイドの横顔からは疲労の色が窺えた。これは申し訳ない。寮に戻ったら、腹一杯になるまでケーキやらタルトやら、何でも作ってあげよう。
 そこまでトレイが考えたところで、ジェイドの異変に気がついた。

「トレイさん!!」

 先程とは打って変わって、興奮気味のジェイドはトレイを呼んだ。トレイはその声を聞いてジェイドの方へと寄ると、

「それ、この辺りの日の話ですよね?」

 そう女子高生の1人が言った。手帳のカレンダーの指さされた日付を見ると、それは確かに、トレイがエースとデュースと買い出しに行って、砂浜で人魚の少女を見かけた日と一致していた。
 トレイは一生懸命に首を縦に振った。

「トレイさん、本当に何なんです…手がかりが見つかると言った途端に…もう」

 ジェイドは取り敢えず手がかりを掴めたと、ほっと一息ついた。

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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください!! (2021年7月29日 21時) (レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…!羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした.8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さーも | 作成日時:2021年7月2日 21時

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