あの日の出会い ページ26
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___AがNRCへと向かった日の数日前。
トレイは植物園の花壇に水をやりながら、1人ため息をついた。その理由は一つである。成績が落ちただとか、部活の実験が失敗したとか、そんな小さなものでは無い。
初めて経験した『恋』についてだった。
ある日、なんでもない日のパーティーのために、賢者の島の麓の街で買い出しをしていたときだった。
エースとデュースに買い出しの手伝いを頼み、3人で買い物を終えた後、エースたちがカフェのメニューに釘付けになっている間、トレイはふと砂浜の方を見た。
「…？」
砂浜に倒れている人が見えたのだ。視力の関係上はっきりとは見えなかったが、誰かが倒れている。
「デュース、俺は砂浜の方へ行くよ」
「はい！買ったら声かけます」
デュースにそう言い残して、トレイはアップルパイに使うリンゴが入った紙袋を持って、砂浜へと足を運んだ。
砂浜には、女性が倒れていた。しかし、近付いてから気がついたのは、その人が人魚であるということだった。
「…苦しそうだな」
人魚を見るのは初めてではなかった。NRCに在籍している人魚なんて何人でもいる。オクタヴィネルのアズールやジェイドたちがその例だ。
彼女は眉をしかめて荒い呼吸を繰り返していた。そして、トレイは彼女の肌が赤く乾燥していることに気がついた。
「海水に当たるようにしたらいいのかな」
そう思ったトレイは、紙袋をその場に置くと、彼女を抱き抱えた。全長はトレイよりも大きそうな気がしたが、あまり重く無かった。
幼なげでかわいらしい顔だちの人魚の少女は、腕の中ですやすやと眠っている。
「岩陰なら大丈夫か…すぐ逃げろよ」
人魚は特殊な人種であるため、狙われることもあると、トレイはどこかの記事で見たことがあった。なので、岩陰で街からは死角になるところへ少女を横たえると、頭をポンと撫でた。
「トレイせんぱーい！どこ行ってるんすか！早く帰りましょうよー！」
砂浜の向こうから、エースが大声で呼んだ。
「ハハ、悪い悪い。荷物持ちありがとうな」
「クローバー先輩！NRC遠いので早く帰りましょう！」
最後に少女を一目見ると、トレイは紙袋を拾ってエースとデュースの元へと歩き出した。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
