対価 ページ20
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「声?」
エースがつぶやいた。
Aは分かっていた。人魚姫の伝説にぴったりの対価であると。人魚姫は一目惚れした王子に会いに行くため、人間にしてもらうときの対価として声を預けたのだ。
しかし、陸に住むエースがそこまで詳しく知らなくても無理はない。
「その…ジェイドって方は、今どこにいるか分かるんですか?」
Aがそう聞くも、アズールは首を振った。というのも、珊瑚の海に向かったのは分かっているが、今現在どのあたりにいるのかまでは分からないそうだ。
「まさか入れ違いになるとは。それで、これからどうするんです?珊瑚の海に戻りますか?」
「そうですね…彼らが私の居場所を突き止めるまで、時間がかかるでしょうし。戻って探そうと思います」
「そうですか。でしたらお詫びに、お供をひとり用意しましょう。もちろん対価は無しで。フロイド」
アズールが呼んだのは高身長ですらりとした、タレ目が特徴の男子だった。Aはその姿を見ると驚いた顔をして、
「フロイド…って、フロイド・リーチ?」
「あは〜。Aちゃん覚えてたんだ〜」
Aは驚いた顔をして彼に聞くと、やっぱりフロイド・リーチという名で合っているようだ。
「リーチ先輩の友達だったんですか!?」
「友達というか…知り合いというか…ミドルスクールが一緒だったんだ。ということは、ジェイド…くんが片割れだったんだ。名前は知らなかったよ」
Aはフロイドによく似た双子の兄弟がいることは知っていたし、姿も見たことはあったのだが、彼の名前は知らなかった。なんせ接点がなかったからだ。
フロイドともそこまで仲良くしていたわけではない。なんせあの気分屋だ。関わらない方が得だと思って、あまり話したことはない。
「二人が知り合いなら話が早い。それなら早速珊瑚の海に…」
「ちょっといいかしら」
アズールがそう話を進めていたが、その声をヴィルが遮った。全員がヴィルの方を見て何事かという表情を浮かべる。
「A、貴女に質問があるの」
「私ですか?」
まさか自分が選ばれるとは思っておらず、しかも真剣な顔をしたヴィルを見て、Aは固唾を飲んだ。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください!! (2021年7月29日 21時) (レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…!羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした.8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さーも | 作成日時:2021年7月2日 21時