四愛 ページ6
「ただいまー、、、」
真新しい家の玄関を開けてそうつぶやく。
そしてそっとリビングを通って階段を登っていけばある扉の前にたどり着いた。
一呼吸置いてから、声をかける。
「真白ただいま。入っていいか?」
「、、、うん。いいよ」
扉が開けられて、俺の最愛の人があらわれた。
「おかえりなさい、お姉ちゃん」
にこっと笑って出てきたのは俺の妹。
栗色の長い髪に優し気な目元。控えめに言って可愛い。ハッキリ言うと最高。
これで性格もいいんだから文句のつけどころはないだろう。
いや、文句なんてないし、あるはずもないけどな。
「お姉ちゃん、学校どうだった、、、?」
「え、学校、、、?あ、あー、よかったよ。面白い人が多かったかな」
うん、嘘はついてないぞ。嘘は。
「そっか。真白はね、楽しかったよ」
「そうかー。それはよかった」
その後も友達ができたとか、先生が面白かったとかいろいろと話した。
真白は人見知りするほうだから心配してたけどいい仲間がいるようでよかったよ。
「お姉ちゃんも友達できた?」
「、、、うん。できたできた!たくさんできたよ」
、、、そして意外と鋭いんだよなぁ。
「そう、よかったぁ、、、」
嬉しそうな姿に少し心が痛んだけどアイツらのことは真白には秘密にしておきたい。
あんな刺激の激しい奴らに会わせてもし、変なことを覚えたらどうするかなぁ、、、
たぶんしばらく寝込むぞ、俺。
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