(41):Singles party 3 ページ11
「顔は可愛目だから……ガーリースタイルで行くのが無難ね」
そう言ってベルモットが持って来たのは、白のニットにピンクのスカート、ライトブラウンのベレー帽だった。
アクセサリーや靴は家に山ほどあるので、買うことはしない。
「あ、可愛い…。このグレーのも、良いわよね。この赤いスカートと合わせやすそう」
「この黒のニットとも合うわよ」
久しぶりにベルモットと2人でショッピングモールではしゃぐ。
服を見つけては可愛い、と騒ぎ、何着か買ってはまた、買い…
それの繰り返しで荷物を置きに駐車場を三往復程した。
「キスールは童顔だからなんでも似合うのね…」
「あら、ベルモットこそ」
「この顔でピンクの服なんて着れるとでも?」
「マスクがあるじゃない」
「素顔でよ、素顔」
ベルモットとショッピングモール近くのカフェに入り、紅茶を思い思いに飲み干す。
ケーキを食べたり、飲み物のお代わりを頼んだりして、小一時間程そこで過ごした。
そのまま帰るという予定だったのだが、想定外だったのは、そこにクラスメイトがいた事だ。
前々回ほど前に紹介した、
「あれ、えみりんだぁ!」
特有のボブを揺らしながらコチラへ駆け寄るすーこ。
内心嫌な顔をしながらも、私は全力で愛想笑いを浮かべた。
私服可愛いね〜、と謎の褒め合いをした後、ベルモットの方へ顔を向けた。
「あ、あれ?もしかして、女優の…」
「あ、ああ、クリス・ヴィンヤード?よく似てるって言われてるの」
「へえ〜そうなんだ!お姉さん?」
「う、うん!そう!」
「キスール、少しあっち行ってるわね」
「え、ええ!」
「キスール?」
「ああ、お父さんがお酒好きでね、家族にあだ名がついてるの!」
「へぇ〜、そうなんだ!じゃあまたね、えみりん!」
「うん、またね!」
ぎこちなく手を振ると、彼女はまたボブヘアーを揺らしながら走り去って行った。
何だか今のでどっと疲れた気がする……
それにしても、ベルモット…偽名知ってるんだから、それ使ってよ…
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A - 何がしたいのかいまいちわからない。組織を壊滅したいとか言ってる割には ムカついたからクラスメイト殺します。とかやってること犯罪者だし、思考がガキ。読んでてただただ主人公に嫌気がさしました。 (2018年9月1日 0時) (レス) id: 2f4ff48b26 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - うららkさん» 有難うございます!ご期待に添えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年2月17日 16時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
うららk - とても面白かったよ!更新頑張ってね(^ω^) (2017年2月17日 15時) (レス) id: c357f5467c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラン | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2017年2月14日 18時