嫉妬 ページ7
あれから数日トーマは毎日私の所に来ては色んな話をしてくれる
稲妻に着いたばかりの頃の話や、社奉行所の人たちのこと、鎖国令の廃止をしてくれた1人の旅人のこと
「それで、稲妻の鎖国令もその旅人のお陰で廃止されたんだ」
「そうだったんだ…すごいね、その人」
やっぱり、結婚の件は断ろうかな
だって、これでその旅人の話するの10回目だよ?聞くとその人は女の子らしいし
「(トーマ、その子の話をしてる時の方が楽しそう)」
トーマはそんなつもりはないだろうけど、嫉妬してしまう自分が醜い
もし、私がその旅人だったら、もっと笑ってくれてたのかな
そんなことを思うと胸が痛い
「…A?どうして泣いてるの?」
「……ぁ、ごめん、なんでもない」
いつの間にか泣いてたらしい
自覚したら泣きたくないのに涙が溢れて来る
「あ、なん、で…ごめっ、トーマ、今日は、帰るねっ…」
「え、ちょっと、A…!?」
ああ、最悪だ、トーマの前で泣いちゃった
嫌われたかな、急に帰っちゃったから不快にさせちゃったかな……
「(やっぱり、私じゃダメだよ……)」
終わり ログインすれば
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雪みかん(プロフ) - トーマメインのお話本当まってました!ありがとうございます!!助かります!! (2023年2月16日 12時) (レス) @page7 id: 5db8b7ceba (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - トーマメイン待ってました〜!!!ありがとうございます!! (2022年12月21日 7時) (レス) @page6 id: d77cfdd6b9 (このIDを非表示/違反報告)
あ - トーマのお話ないので嬉しいです!更新たのしみにしてます! (2022年12月19日 21時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rin | 作成日時:2022年12月12日 11時