月と帽子 ページ20
午後10:00。
もう病院は消灯時間となっていた。
私はもうさすがに諦め、ベッドの中で本を読んでいた。
『もう、寝ようかな・・・』
そう言って本を閉じると、ベッドに寝た。
そして目を瞑るがなかなか眠れず、窓の外を見ていた。
とはいっても、カーテンがかかっているため、何も見えない。
そうしていると・・・。
バサッ!!
閉めていたはずの窓は全開になり、そこから強い風が吹き付けてくるため、私は思わず目を閉じた。
窓の外を見るとそこには_______________
__________「待たせたな」
『っ……ち、中也…さん!?』
窓のふちに立っていたのは中也さんだった。
秀色の髪が風に揺れ、青い瞳が月明かりに照らされ、美しく光っている。
そして闇の中に映える黒い帽子。
中原 「すまねぇ、遅くなっちまった」
そう言ってこちらへ来ると、私の所へとやってきた。
『中也さん、どうやってここまで・・・?』
そう、普通の人間ならこんな高いところまで生身で上がって来られる訳がない。
中原 「病院はもう閉まってると思ったからな、ちょっとしたサプライズだ」
私は寝間着のままであることも忘れ、中也さんに抱き付いた。
『今日は来てくれないのかと思いました』
中也 「何なら毎日来てやるよ。まぁ、それまで起きていられればな?」
もうこんな真夜中だというのに、まさか毎日こんな時間に来るつもりなのかと思うと苦笑してしまう。
しかしそこまでして私に会いに来てくれることはとても嬉しいことだった。
でも中也さんは、どうやってこんな高い所まで来れたのかは教えてくれなかった・・・。
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さやりん(プロフ) - ごめんなさい!!更新サボり直します!!これからもよろしくお願いします! (2017年10月12日 21時) (レス) id: c100a06976 (このIDを非表示/違反報告)
烏鴉 - 更新 楽しみにしてます! (2017年10月12日 21時) (レス) id: 4ab4165ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやりん x他1人 | 作成日時:2017年7月27日 19時