7,そして友となる ページ10
終わりを告げるように扇子を閉じ、朱夏へ向き直りお辞儀をする。
朱夏:「すごいな!とても感動したぞ!」
桜:「しゅ、朱夏様?」
目を輝かせながら桜の方へ歩み寄る朱夏。
朱夏:「また今度見せてほしいのだが、ダメか?」
桜:「いえ、こんな舞でよろしかったらいつでも披露いたします。」
朱夏:「そうか!それは楽しみだな!」
桜:(朱夏様ってこんな風に笑うんだ。)
朱夏:「ん?どうかしたか?」
桜:「いえ……ただ、とても可愛らしく笑うのだなと思いまして……あっ、申し訳ありません!こんなこと言って…。」
朱夏:「………ははははは!
そんなこと、初めて言われたぞ!
やはりお前とは、主と部下の関係で縛られたくないな!」
桜:「え?」
朱夏:「………妾と対等な友になってくれぬか?」
桜:「た、対等な友?!」
朱夏:「ああ、妾のことも呼び捨てで呼んでくれ!敬語もいらん!」
桜:「呼び捨て!?」
朱夏:「嫌か?」
桜:「いやいや、そう言ってくださるのはとても嬉しいんですけど……他の兵士達が反対すると思いますし、何より妖魔王様が許さないと思います…。」
朱夏:「そんなことを気にしているのか?問題ない!
父は桜のことをとてもよく思っている。友になることを反対するわけがない!」
桜:「そ、そうなんですか(^^;」
朱夏:「だから……妾の友になってほしい。」
朱夏はすっと桜に手をさしだす。
緊張しているのか、朱夏の肩は少し震えているように見える。
最初は戸惑っていたように、朱夏とさしだされた手を交互に見ていた桜だったが、
桜:「うん……分かったよ、朱夏。」
さしだされた手をしっかりと握り、はにかみながら笑った。
これが、
鬼の姫と桜の姫、決して断ち切られることはない“二人の友情”が芽生えた瞬間だった__
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skyラビット(プロフ) - お静さん» コメントありがとうございます!考えに考えて続けることにしました!これからも自分のペースで頑張っていきたいと思います! (2019年7月14日 11時) (レス) id: b373763655 (このIDを非表示/違反報告)
お静(プロフ) - 自分で考えて小説を作るのは難しい事なのに書けるのは、すごい事だと思います!!なのに、消しちゃうなんて勿体ないと思います。それに私もこのお話を読んで毎回面白いなと思っていたので消して欲しくないです。個人的な主張でごめんなさい (2019年7月8日 23時) (レス) id: 2027961273 (このIDを非表示/違反報告)
skyラビット(プロフ) - ルナ♪さん» ご意見ありがとうございます!今どうするか考え中ですのでお待ちくださいm(__)mこんな文章力のない私の作品を楽しみにしていてくださりありがとうございます! (2019年7月8日 19時) (レス) id: b373763655 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ♪(プロフ) - え?!消しちゃうんですか?!私、部活でいじめられてて、帰ってきてからこの小説を見るのが楽しみだったんです!私は、消さない事を希望します!なんかよくわからない私情and長文失礼しました。 (2019年7月8日 19時) (レス) id: deeaf25e06 (このIDを非表示/違反報告)
skyラビット(プロフ) - アヤナさん» ご意見ありがとうございます! (2019年7月8日 18時) (レス) id: b373763655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:skyラビット | 作成日時:2019年4月14日 11時