目の見えない小生の妹

帰る ページ34

Oh……ここ賭場ですか？

口をポカーンと空けて見つめた先にはボロい小屋が一軒

帝統はここで賭け事をしてイカサマされたらしいのですが、あまりにも賭場として小さすぎませんか？

「ホントここ？」

「あぁ、ここだぜ」

「ホントにホント??」

「俺が賭場を忘れるわけないだろっ!!」

「言われてみればそうですけど……」

中に入ることになり、帝統が堂々と入った

後を釣られるように小生と乱数も入りましたが驚いた事にそこかただのボロい小屋の中だった

賭場らしいものが何一つない

床はギシギシと音を立てて壁も穴が空いており天井は蜘蛛の巣だらけ

「……え、何でだ？」

1番驚いていたのは帝統

そりゃそうなる、最近来たばかりで因縁のある賭場だ

戸惑うのが普通

「ほら、帰ろ帰ろ!!僕イヤだよこんなとこ〜」

ダダをこね始めたのは乱数

何だかんだいって1番の怖がりだからな

「はぁ、困りましたね」

「本当に、ここで、賭けて、負けたんだっ!!」

「それは大声で言うことではありません」

賭場がこんな状況であれば帰る以外選択肢は無いだろう

帝統の頭のネジがとうとう外れたのか、何かあってここ数日で壊さなければならない事情ができたのか

「分かりませんね」

「ほらぁ、帰る、僕帰るからね!!」

「この賭場も終わりか〜」

「小生も帰りますよ。して、帝統。この頃賭場がよく潰れるのですか？」

「あ、あぁ。俺が言ってたとこ全部潰れてくんだよな」

帝統絡みの何かとみるか、たまたまとみるか

情報が少ないですね

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