目の見えない小生の妹

番外編:2 ページ32

その手紙には

『サンタさんへ
ことしはこのおるごーるがほしいです。
このオルゴールできれいなおとをたくさんききたいなとおもいます。
たくさんのひとたちにプレゼントをあげるとおもうけどおねがいします。』

漢字に直すと

『サンタさんへ
今年はこのオルゴールが欲しいです。
このオルゴールで綺麗な音を沢山聞きたいなと思います。
沢山の人達にプレゼントをあげると思うけどお願いします。』

目が見えないため漢字変換が上手くできず、ひらがなでが主になってしまう

「ふふ、オルゴールか。くれるといいな!!」

なんで帝統が少し笑うのか分からない

「うん!!」

「それじゃ、乱数サンタからもプレゼントだよ☆」

そう言って乱数が出してきたのは布？

「服ですか」

幻にぃがそういい、理解ができた

ファッションデザイナーだもんね

「そう!!とことん着やすさを重視して幻太郎の洋服に似せたんだ。それにね、これ分かる？」

そう言って乱数は私の指に服をあててきた

ゴツゴツしてる？

「みんなのマーク？」

「せーかい!!ポッセのマークを入れてみたよん。良ければ着てみてね」

ありがとう」

それじゃぁと帝統もプレゼントをくれた

猫の鳴き声集

にゃーにゃー言っているのが30分続くのだが癒される

帝統にしてはナイスセンスだと思う

「幻太郎は何かないのか？」

「小生はサンタではありませんから」

「でも、今年はたくさん笑ったよ？」

「そうですね」

我が家ではたくさん笑うとサンタが来ると言われている

その年を1番楽しんだ人にサンタは来るのだ

「今年もちゃんと来てくれますよ」



その幻にぃの言葉通り次の日には枕元にオルゴールが置いてあった

サンタさん、ありがとう

メリークリスマス!!



後日談

「あのオルゴール高いんですよ」

「えぇーどれぐらい？」

「ざっと3万円ほど」

「高っ!!」

ま、桜が笑ってくれるのであれば3万円など痛くも痒くもないですけどね

イカサマ野郎→←番外編:1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す