【あんスタ】You're all I see.【瀬名泉】 (ページ21)

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お化け屋敷に入っ数歩。予想はしてた、してたんだよ。

でもこんなに怖いとは思わないじゃないか…。

中は薄暗く小さな緑色の明かり。

ちょっと怖めのBGM、なんて気味が悪いんだ

吊り橋効果☆だとか言ってられないほどに怖くて泉くんと繋がれている手をぎゅっと強く握りしめる。

「うぅ、普通に怖いよこれ……」

「ほらこっち」

そんな私をよそに淡々と前に進む泉くん、怖いんだってば。私の声を聞いてよ、スルーしないでくれ。

すれば置物であるが驚かせるための仕掛けとして上から何かが落ちてきた。

「うぁっ！！……い、泉くん怖いよ…」

「はぁ、あんたが入りたいって言ったんでしょ？……て、泣いてるの？」

怖さに耐えられず涙をポロポロと流せばそれに気付く泉くん。最近涙脆くて困っちゃう。

「ほら、腕にしがみついて良いから行くよ？」

「う、うん……ありがと」

そう言って腕に抱きつく。

普通の人ならば人肌に安心して怖さが少し減るのだろうが

泉くんの服の香りにドキドキしてお化け屋敷に集中出来やしない。

なんて新しい方法なのだ。斬新かつ私が幸せになれるよ。

断じて変態ではない、いや普段は変態だけども。
単に意識しながらだと緊張するというか。

「わ、中々凝ってるねぇ…？普通に怖いの分かるかも」

「な、なら！私の胸に飛び付いて来てくれたって良いよ…っ☆」

「それはない、気持ち悪いからやめてよねぇ。」

きゃー！動じない上に私なんかを気遣うだなんてかっこいい！これはドキドキだねっ！って思ってたのに。

そんな急に素に戻らないでよ。悲しくなるじゃん。

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新学期でバタバタしてました。故にお話の非公開に今気づいた。今月中は不定期更新かもです…。